SLIDER 場外乱闘・番外編 THE OSAKA DAGGERS

 チョッパーこと中村泰一郎がHeroin『Video Nasty』でフルパートを残し、そのエクステンデッドバージョンがThe Berricsに登場したのが今年7月のこと。編集はInfection Filmのハマジが担当し、この動画の“いいね”も2.9kまで伸び、世界的に大反響を呼びました。日本人プロスケーターがThe Berricsに登場したのは、これが初めてだったことは言うまでもないでしょう。
 そして先日、またもやハマジ編集の作品がThe Berricsに登場。今回は、大阪は三角公園という狭く限られた空間から発生した、Osaka Daggersというひとつのカルチャーをフィーチャーしています。“スケートを楽しむことに技術なんて関係ない”と作中に流れるナレーションには僕も同感です。というわけで、ここではThe Berricsがこの動画に対して残したコメントを訳して紹介したいと思います。
 「Street LeagueもThe Berricsも忘れてしまえ。とりあえず、少しの間だけは忘れてくれ。スケートボードに正しい乗り方なんて存在しない。スケートボードとは、各々が解釈すべき主観的なアートだ。テクニカルトリックやハンマートリックを追求する者がたくさんいる中で、まったく新しいムーブメントを起こす者が存在する。ステアの段数、フリップインやフリップアウト、コンテストのスコアなんてガン無視。日本の三角公園が生んだ、チョッパーとOsaka Daggersを紹介しよう。現在、世界中でもっとも興味深くクリエイティブなスケート集団のひとつだ。現代のスケートの流れを完全に無視し、我々が愛するスケートというアートを独自の解釈で捉えている。忘れてならないのは、スケートは楽しむべきものだということ。だから外に出て、自分が好きなようにスケートしてみよう。そう、ヤツらOsaka Daggersのように」
 この動画が公開されて1週間経っていないにもかかわらず、現在の“いいね”の数は8.7kという驚愕の反響。この数字がすべてを物語っているのだと思います。これは世界中のスケーターがチョッパーならびにOsaka Daggersに共感しているという証拠でしょう。コピーではない独自のスタイルを貫き通すことの重要性を痛感している今日この頃です。

BERRICS