SLIDER 場外乱闘・番外編 人生最大の買い物

 私事ではありますが、最近念願のヴィンテージのバイクを買いました! 購入したきっかけはSLIDERの姉妹紙であるヴィンテージモーターサイクルマガジン、ROLLERの取材をしていて影響を受けたからです。
 REALのライダーでも知られるマックス・シャーフやレジェンドスケーターのジェイソン・ジェシーはバイクビルダーとしても活躍しており、ヴィンテージモーターサイクルはスケート文化と密接なカルチャーとしても知られております。

 話は戻りますが、僕が手に入れたバイクは1969年にイギリスで製造されたTriumphというメーカーのものです。とあるイベントで取材をしているときに「For SALE」と札をぶら下げたそいつに一目惚れ。勝手に運命的な出会いを感じてしまいました。ぎらぎらと輝くそいつを見た瞬間「これだ!」と思い、すぐにお店の方に話を聞き、気付けば「買います!」と口にしていました。  金額も貧乏人の僕には気軽に手を出せるものではありませんでしたが、「男のローン」を決断し、人生最大の買い物をしました。

 それから約1ヵ月。いつもの通り仕事をしていると「納車の準備ができました」とバイク屋さんから電話が。そしてヘルメットを片手に電車に揺られバイク屋へと向かい、ナンバープレートの付いたそいつを手に入れることが出来ました。ずっと手に入れたかった最愛のバイクをやっと手に入れた僕は、仕事や遊びと毎日のようにそれで出かけています。

 美しいシルエットを描く車体、けたたましく吠え上がる排気音、まるで心臓が激しく鼓動するかのようなエンジンの振動などなど、運命的な出会いを経て手に入れたTriumphは自分にとってまさしく走る芸術品。風を切り街を疾走する快感といったらこれにまさるものはありません。ヴィンテージバイクってなんて素晴らしいんでしょう。

 だが、そんな僕のオートバイライフは安泰とはいきませんでした。購入から2週間後、大切な愛車で事故を起こしたのです…。
 いつものように街を疾走していると、突如反対車線から猛スピードで車が右折してくるではないですか…。案の定、右折車と接触。いわゆる右直事故というやつ。
 結果、僕のヴィンテージバイクライフはたった2週間で幕を閉じ、ローンだけが残りました。
 みなさんもオートバイの運転にはくれぐれも気をつけてください。