SLIDER 場外乱闘・番外編 REAL TOUGHNESS 2015

 スケートボードが2020年に開催される東京五輪の追加種目として正式に提案されることが報じられたのが先月末のこと。来年8月のリオデジャネイロ五輪で正式に決定するためまだ内定という段階ですが、この発表によってテレビでスケートボードが取り上げられるようになってきました。このようにスケートボードが世間の注目を集める中、先日、G-SHOCKが主催するクロスカルチャーイベント、REAL TOUGHNESSを無事開催することができました。本イベントは、スケートボードがオリンピックの追加種目に内定してから初めてのビッグイベント。否が応にも注目が集まります。しかも会場が六本木ヒルズアリーナということもあり、普段はスケートボードを目にすることがない人たちにスケートボードの魅力を伝える素晴らしい機会となりました。
 今回のREAL TOUGHNESSは、ある意味オリンピックを想定した国別対抗戦。参加したのはアメリカ、UK、オーストラリア、日本の4ヵ国。それぞれの国がトーナメント制でステア、ハンドレール、ハバレッジを舞台にバトルを繰り広げるという内容。各国の出場スケーターはReportを確認していただきたいのですが、個人的には瀬尻 稜、阿部涼太、池 慧野巨を擁する日本チームのスキルならびにメイク率の高さに感動すら覚えてしまいました。
 会場に特設したセクションは例年よりもレールやハバレッジを高く設定していたため、参加スケーターたちがしっかりと対応できるか不安を感じていたというのが正直なところ。特に大阪から出場した池 慧野巨はまだ14歳ということで、周りの出場者に比べると身体が小さめ。しかし、そのような心配をよそに、日本チームの面々は難易度の高いトリックを次々とメイク。これはただ単にベーシックトリックを量産したということではなく、ハンドレール、ハバレッジ、ステアでフリップトリックを1stトライ、少なくとも数トライで確実に仕留めていました。そんな素晴らしいセッションが繰り広げられたコンテストの結果は、満場一致で日本チームの優勝。10月17日は、日本人スケーターのレベルの高さに圧倒された1日となりました。そして、その同じ日に、アメリカはロサンゼルスでも日本人スケーターが大活躍しています。VolcomとBerricsによるコンテスト、Wild in the Parksで池田大亮がジュニアクラスの優勝、オープンクラスでは堀米雄斗が2位という快挙を達成。
 スケートボードがオリンピック種目になることには賛否両論の声がありますが、実現すれば目玉種目となることは間違いないでしょう。REAL TOUGHNESSでの日本チームのスケーティングを目の当たりにして、まだ東京五輪まであと5年あることを考えると、メダル獲得もまんざら夢ではないと思いました。そんなREAL TOUGHNESSは、来年も開催いたしますので、今回の素晴らしいバトルを見逃したという方は来年必ず会場に足を運んでください。本イベントの動画も近日公開なので、各国のチームの極上のスケーティングもお見逃しなく。