CHOPPER
中村泰一郎:ナカムラ タイイチロウ
日本で唯一の国際プロスケートボーダー。
世界流通を持つBAKER BOYS DISTRIBUTIONの傘下ブランドHEROIN SKATEBOARDS所属。
世界流通で定期的にプロモデルをリリースしている。
世界的に知る人ぞ知るOSAKA DAGGERSのリーダー。

INSTAGRAM:@CHOPPEROSAKAJPN
FACEBOOK:中村泰一郎(CHOPPER) 

目線!! Part2

前回に続き「目線!!」のPart2をお送りします。
一体、スケートボードと目線、何の因果関係があるのか?
その意味不明にも見える概念の全貌が今回ついに明らかに!!?

Part1はコチラ!!

ちなみにそれらのスタイルに影響を受けた時期の俺の90年前後の映像はあまりのこっていませんが、辛うじて残っているのは2000年前後であろう俺のHEROIN SKATEBOARDSでの初のパートからのスラッピー(下部のインスタ動画では最後のトリック)。
90年頃のスタイリッシュスケーターのスタイルを自分なりに消化し、約10年を経て新たな物事を自分なりにミックスする事を意識していた時期。
その名残り程度に、髪型はジェフ・ハートセルやクレイグ・ジョンソンなどの影響から天然のドレッドロックス。
に関わらずシューズはエリック・コストンでテクニカルトリックも一通り出来ていた時期、知らない人なら一体何時の時代か謎に見えるかもしれない映像(笑)。
この時代にはスラッピー愛好家は絶滅したかの如く少なくなっていたが、この時の俺のスラッピーのフォームはPart1で紹介したサンタクルーズの映像に出て来るスケーター達の影響を感じる。

(で、ここからが肝心の俺の持論で、先程も述べた様に現在の俺の滑りの外見から、何故、スタイリッシュな動きが皆目感じられないかを説明します。)

ですが、当時の俺としては、彼らの滑り自体が格好いいとは思えても、目線まで行くと自分の個性と照し合せると何かやりすぎな感じを受け「自分がその真似事をするのは何かが違う!」と感じました。
その様な感覚も持ち合わせていた為、滑り自体のフォームやスタイルで格好良いと思う部分は取り入れつつも、目線だけは自分にはマッチしないと思い、そこをクールな感じではなく茶化して誤魔化しユーモアの要素へと繋げる事が俺なりのスタイル、真のオリジナリティだと考え変化させていったのです。

今の若い子に分かりやすく言うと、本当に自分の感性で興味を感じないのであれば、「スラッピー」も「くにゃくにゃ、ノーコン、クイックぅ~」も流行りだからといって周りに振り回されてやる必要はないし、どころかそんな無理をしていては自身の真のオリジナリティ、スタイルを奪っていっている事にすらなっているのです(後述しますが、努力から逃げろとは言っていません)。

それが俺個人の中では「目線」というクールな概念から「みるみる」というユーモアへと分岐、進化、昇華し、真の創造的(クリエイティブ)な行為の一つと成ったという事だったのです。

これは例えば、モデル、お笑い芸人、などのジャンルで考えれば分かりますが、それぞれの世界の違い自体に優劣はありません。
若い人だと「モデル>お笑い」と誤解してしまう人もいるかもしれませんが、例えば、喜劇王の1人と言われるチャップリンが、モデル、俳優、歌手などの一流の集まる芸能の世界で「お笑いだから格下」と見下されるはずもない事は想像が出来ると思います。
日本で言うなら、ビートたけし、タモリ、明石家さんま、さん達の事を、お笑いだからと言って格下に見下す様な一流モデル、一流歌手、一流俳優、は恐らくいないであろう事は想像に難しくないでしょう。


(ちなみに↑は10年ほど前に俺自身がデザインし現在もハンドメイドで印刷しているチャップリンTシャツ)

外見だけは綺麗な顔をしたモデルさんでも仕事の質が低い二流、三流の人もいれば、逆に外見は良くなくとも仕事の質が高く独自の雰囲気を持った人気のある一流モデルさんもいる。
外見はお笑い向きの不細工面であってもプロ意識が低く人気の無い二流、三流のお笑い芸人さんもいれば、逆に美形に生まれてしまいお笑いのイメージに合わない顔の人でも仕事の質の高さで逆境すらプラスに変え新しい笑いのモデルケースを創り世の中を変える一流のお笑い芸人さんもいます。

俺はスケートも同じだと考えています。

勿論、嗜好性の違いから本人の素直な感性としては「好きでない、興味ない!」と感じるスタイルの方向性はあるにしても、一流の人達は理性的且つ客観的に、個人的な趣味嗜好はさておいてジャンルが違えど何が質が高い仕事で、常に何が本当に一流なのかを理解しようとしているという事なのでしょう。
これをスケートに当てはめ逆説的に言うなら「格好良いスケートスタイル>ユーモアのあるスケートスタイル」だと考えている人達は何が本当の一流なのかをその段階ではまだ理解していない人生経験の乏しい人達なのでしょう。
これはネガティブな物言いをしているつもりはなく、日本のシーンの真の底上げを目指す事が目的の話です(トゲがある物言いも理解した上での今流行りの炎上商法です(笑))。

そういう多様性ある価値観を尊重した上で物事を図る様になると、見えて来る物事があるのだと俺は考えています。

実際、例えば、本人は「技術重視のスケート」「格好良いスケート」を追求しているであろうスケーターで、俺が敬意を感じているタイプの一流だと考えているスケーターの大半からは、方向性の違うであろう「ユーモアのあるスケート」を目指している俺に対して「チョッパー、お前みたいなお笑い系のスケート超だせ~!」みたいに言われた覚えはありませんし、一流の人達は心の中でもそんな事は考えていないと俺は信じています。
勿論、「チョッパー、アーティスティックすぎて一体何処を目指しているのか俺には全然理解出来ね~!」という人も多いかと思いますが、あくまでも理解出来ないに過ぎず、そこにアンチテーゼはありません。

だって、一旦、深呼吸して思い出してみてください、Part1の冒頭にも書きましたが、スケートボードの出発点は、皆「楽しい!!」から始まっているかと思います。
に、関わらず、「楽しい!!」と直結するはずのユーモアや笑いといった要素が何故、他の要素よりも格下に見られる必要があるでしょうか?
実際、最近、小さな子供と一緒にスケボーをする機会が増えましたが、俺が面白技を見せてあげると全員嬉しそうに真似をします。
その時、冷めた目で俺を見下している様な小さな子供は俺の知る限り一人もいません。
というか、もし既に世の中がそんなのだったら、この先のスケートボードシーンの未来には夢も希望も無いでしょう。
という事は「楽しい!!」が出発点であったはずのスケートボードの大事な部分を忘れてしまい、正に「初心を忘れてしまっている」様な人達が俺の様なスケートのスタイルを認めたくないのでしょう。

そういう考えも含め30年近くのスケート歴の中で経験した事実としては、
本当に技術には興味が無くスタイルのみを追求しているので、技術は無くともそれが格好良くスタイルやオリジナリティに見える人もいる。
逆に単に努力していないのでスキルが無い事をスタイルやオリジナリティと言って誤魔化す人もいる。
同じくテクニカルで魅せたいという割に努力しないので技術が無く中途半端なスケーターもいる。

俺の場合で言うと「スタイル、ユーモア、個性、創造力、等に重きを置きつつ”技術も”重要ではあるが、”技術のみ”が最重要ではない!!」という持論があります。
その持論に説得力を持たせる為に努力量を伴い技術を維持した上でユーモアや笑い、クリエイティブなスケートを追求しているのです。

実際、技術を最優先していない40歳を超えた俺がPart1の冒頭の1時間程度で撮影したレベルのユーモア目線トリックすら出来ない自称技巧派スケーターが俺の様なユーモアを追求しているスケーターのスタイルを否定したとしても全く説得力がないのではないでしょうか?

そういう考えがあるので、俺個人としては格好良いと言われるスタイルのスケートへの追求は20年以上前に卒業し、そして現在は本当の自分の個性にあった物事を追求する中で更なる「目線(みるみる)」の高みや「創造性(クリエイティビティ)」を追及したスケートを日々切磋琢磨しているのが現状です。

ちなみにこれらもサクッと撮った面白みるみるトリックだが、面白トリックとは言え最低限の技術は必要!!
↓「みるみる」のままテールを地面に触れさせずにキックフリップ


↓みるみるマニュアルトゥーフェイキーマニュアルトゥキックフリップアウト


ちなみに↑の動画はSTRUSH WHEEL主催の竜一氏による撮影。
彼もプライベートのオンオフを使い分けているのでそのイメージは乏しいが「目線」や「みるみる」には古くからこだわりがある1人。
(ちなみに、この時着用しているTシャツは、俺が今もお気に入りの1着でPart1でも名をあげた森田氏主催のブランドLIBEの物)

更に最近は若者の間でもその目線は時代の潮流となっている様で、恐らく撮影当時はまだ中学生程度であろう知る人ぞ知る謎のスケーターDALTHEHANDSOME_NEOのインスタグラムでもいくつかの目線トリックが披露されている。
以下はその一例。

#dalthehandsome team work. #スポパー #osakadaggers #ski #skier

A post shared by DAL THE HANDSOME NEO (@dalthehandsome_neo) on

#dalthehandsome team work! #osakadaggers #スポパー #spopar #osakadaggersneverdie

A post shared by DAL THE HANDSOME NEO (@dalthehandsome_neo) on

更に、目線のトレンドは小学生にまで!!
スケート歴1年でまだ小学2年生、桃平のみるみるガタチャン&フリップ!!

Momohei is 8years old. He is skating still one year. But already he can do some #eyecontact tricks!!. It #osakadaggers rules!!. . @mayukoyabushita さん家の桃平は、スケート歴1年のまだ2年生に関わらず、既に #オーサカダガーズ スタイルの1つである目線トリックもこなします。 #ヨガ の修行もつんでいるからなのかは謎ですが、そんな目線トリック好きの #キッズスケーター は #大阪 に来た時には、是非 #三角公園 か #スポパー 辺りで、一緒に目線スケートセッションしましょう‼︎. . #skate #skateboarding #skateboardingisfun #showmeatrick #skatecrunch #metrogrammed #shralpin #hellaclips #skateclipsdaily #skategram #beaming #miramira #miramira2015 #trianglepark #kidsskater #skatekids #目線 #ヨガ #スケボー #スケート #スケートボード #スケートボーディング #キッズスケーター #スケートキッズ

A post shared by Chopper (taiichiro nakamura) (@chopperosakajpn) on

最後に少し「目線」から話は逸れるが↓はOSAKA DAGGERSオリジナルメンバーであるDOG MANABUが主演の知る人ぞ知る映像「東京サラリーマンスケーター」。
キッズスケーターには理解し難いであろう事も想像に難しくないので申し訳ないが、この映像での彼の滑りも正にトリックなどで見せずともスタイルだけで真のスケートボーディングを表現している内の一つの代表例ではないだろうか。

 

で、話を戻し、結論、たかが「目線!!」に見えても実は奥深いこだわりと歴史が潜んでいた事を少しは理解して貰えたかもしれません。
これを読んだ若い人達の真のスタイル、オリジナリティ追求のヒントになれば幸いです。

俺のインスタグラム

OSAKA DAGGERS web site
OSAKA DAGGERSの通販ページ



NIXON × SANTA CRUZ COLLECTION
  • SUPREME
  • CHROME
  • G-SHOCK
  • PRIMITIVE
  • MYPAKAGE
  • G-SHOCK
  • CHROME

RECOMMEND -スタッフおすすめ-

  • ふぞろいの林檎たちの第2作。大阪・神戸へと進出

  • ’14年公開、ブランドの原点。腰を据えてじっくりとどうぞ

  • あのaiboが復活。オリジナルのデザインを手掛けたのはこの人

  • 瞬殺に次ぐ瞬殺。都内の各スポットを「完全に破壊する」

  • ワールドフェイマスなふたりのアートとスケート観

  • 普段はちゃらいけどスケートは本気!? 40歳40技なるか

  • MOB GRIP
  • Flip Skateboards
  • DVS
  • DVS
  • Welcome Skateboards
  • Welcome Skateboards
  • VOLCOM
  • BLVD
  • OSCSTORE
  • FOUNDATION
  • TOY MACHINE
  • SK8MAFIA
  • ETNIES
  • DC SHOES
  • FTC
  • PRIME
  • HUF
  • VANTAN
  • BRIXTON
  • BRIXTON
  • ELEMENT
  • VOLCOM
  • CHALLENGER

TRENDING -注目コンテンツ-