Special columns written by skaters
スケート識者たちが執筆するスペシャルコラム
LAURENCE KEEFE

エンゲル係数高すぎスネークスタイルで、世界の秘境をスケボー片手に渡り歩くザ・トラベラー。合言葉は「旅の恥はかき捨て」。
ローレンス流、地球の歩き方。

第11回:日本

 日本に来る前、オレは祖国イギリスをこんなふうに思っていた。どんよりと曇り、寒く、雨だらけの国。邪悪な歴史を持つ、犬の糞にまみれた国。国民が奴隷のように働き、宮殿に住む王冠を被ったよくわからないおばさんにより治められている国。しかし、一歩引いてこれまでに訪れたことのある国々と比べてみると、イギリスの好きな部分が続々と浮かび上がってきた。パブ、紅茶とビスケット、ローストビーフ、本物のビール、音楽、言論の自由、旅の自由、ユーモアのセンス、多文化で美しい女たち…。
 旅を重ねるにつれ、世界中にもオレと同じように自国に不満を持ち、その素晴らしさを見過ごしている人が多いことがわかった。ということで、旅に出ている間に気づいた日本の良さについて思ったことをいくつか紹介したいと思う。

1. サービス
 ロシアでウェイトレスにスプーンを頼めば怒鳴られるだろう。中国でビールを頼み、$10相当の紙幣を払おうとすれば、お釣りがないために出て行けと言われるだろう。スペインではサンドイッチを買うのに1時間待たされるだろう。アゼルバイジャンでは物価が10倍。それが、日本のコンビニに行けば笑顔で迎えられてトイレで用を足し20分仮眠することすらできる。おまけに一銭も使わず、エロ漫画を立ち読みして「ありがとうございました」と言ってもらえる始末。最高じゃないか!

1_service

 

2. 安全
 バルセロナで、普通に歩いている人が腕時計を奪われるのを目撃したことがある。世の中には、暴力を国技とするような国が存在するのだ。日本は電車でラップトップを忘れても、高い確率で翌日に戻ってくる唯一の国。そして、金曜の晩にサラリーマンが泥酔して道端で寝てしまっても、靴を盗まれたり、小便をかけられたり、誘拐されて臓器を闇市に売り飛ばされる心配のない国。

2_nocrime

 

3. 便利
 24時間購入可能なビール。自動開閉するタクシーのドア。ホットドリンク、雑誌、使い古したパンティをゲットできる自動販売機。海苔がヘナヘナにならないように別々に包装されたおにぎり。スクリーンタッチのメニューと店員を呼ぶボタン。ラブホテル。ロボットトイレ(次のセクション4参照)。時間通りに運行する電車やバス。四角いスイカ。これ以上、何がいるだろう?

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4. 衛生的
 街がきれいで食あたりをしない。これはオレにとって重要なこと。日本は、これまでに訪れた国の中でもかなり衛生的な国。その典型がロボットトイレだ。自動開閉する温かい便座をアルコールスプレーで除菌することができ、ボタンひとつで自分の用の音をごまかす音を流すことができる。消臭スプレーで悪臭を取り除き、強弱の調整可能なジェットスプレーで肛門を洗浄して自動的に乾かしてくれる。仕上げに、用が終わると勝手に水が流れてくれる。こんなトイレを開発した人は表彰されるべきだ。今までで最悪だったのは、ベトナムの道端にあったトイレ。トイレとは言っても、これはただのタイル張りの床。床の上で用を足し、汚物をホースで角の穴に流すというもの。

4_hygiene

 

 確かに日本に住んでいて当惑したり恐怖を感じたりすることはある。でも、日本はとても住みやすい国だし、ここに書ききれないほど好きなところがたくさんある。その中でも一番は、オレを迎え入れてくれ、文化の違いでヘマをしても辛抱強く付き合ってくれる仲間たち。上に挙げた4つ以外にも、この国はオレの心を開き、物事の見方を変えてくれた。日本、本当にありがとう!
 

Nixon x C.R. Stecyk III
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