月の博物館

 
 アポロ11号が人類初の月面着陸を達成したのが1969年7月。そして、歴史的快挙を成し遂げたニール・アームストロング船長が月面に降り立ち、「これは人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍である」という名言を残して世界中が歓喜に沸いたというのは有名な話。そのわずか4ヵ月後の11月にアポロ12号が調査のために再び月へと向かった際に、興味深い計画が行われていたことを先日知りました。
  その計画とは、6名の著名アーティストにドローイングを依頼し、その作品を1.9cm×1.3cmの小さなセラミックチップに描き出してアポロ12号の脚部分に非公式に忍ばせ、そのまま月面に残すというもの。起用されたアーティストは、フォレスト・マイヤーズ、クレス・オルデンバーグ、デイビッド・ノブロス、ロバート・ラウシェンバーグ、ジョン・チェンバレン、そしてアンディ・ウォーホル。
 このチップは“Moom Museum(月の博物館)”と呼ばれたそうですが、中でも上記左上のウォーホルのドローイングがなんともおかしな感じなのです。本人は自身のイニシャルであるAとWを記しただけだと主張したようですが、これはどう見ても男性器。Aの先端に尿道の穴まで確認できます。
 この計画は、アポロ12号の脚部分が着陸した際に無事に月面に残されたことで成功したということです。アポロ11号の有名な月面着陸の映像はスタンリー・キューブリック監督によって捏造されたという陰謀論もあるだけに、疑い始めたらこの計画がはたして本当に成功したのか真偽はわからないとされています。ただひとつ言えるのは、月面に自身の作品を残すという歴史的な試みに、男性器を描くという悪ふざけ(?)をするシニカルなウォーホルの姿勢に好感が持てるということ。

—MK

 

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