MID90S


 スケートの黄金期はそれぞれのエントリーポイントによって違うでしょうが、自分にとってのそれは’90年代半ば。見たことのないトリックが日々編み出されたSFのEMB、Hip-Hopにインスパイアされたストリートファッションが注目を浴びたNYCのシーン、そしてGirlやMenaceといった新鋭ブランドが一時代を築いたLAのコートハウス。トリック、音楽、ファッションなど、現代のスケートカルチャーに多大な影響を与えた重要な時代。
 そんな’90年代半ばのLAのスケートシーンを舞台にした映画がアメリカで10月に公開されるようです。タイトルはそのまま『Mid90s』、監督はジョナ・ヒル。この人は日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』に準主役として登場し、ドニー役でレオナルド・ディカプリオと共演した俳優・コメディアンと言えばピンと来るかもしれません。
 ストーリーはスケートを通して仲間と出会った少年の成長を描く青春ティーンドラマといったところ。トレーラーを観る限り、少年の成長劇は『THIS IS ENGLAND』、兄の部屋で新たな音楽と出会うシーンは『あの頃ペニー・レインと』、スケーターとの絡みや思春期の描写は『KIDS』にオマージュを捧げたような印象。個人的に楽しみなのは、同じく’90年代半ばのスケートシーンをテーマにした『KIDS』のパクりとならないように、どのようなアプローチで作品を仕上げたかということ。ナケル・スミスがGirlのTeeを着てしっかりとした役柄で登場するのも見逃せません。
 ひとつ付け加えさせていただくと、『KIDS』は脚本や登場人物こそ本物のスケーターを起用していましたが、監督はスケーターではなかったということ。一方、『Mid90s』の監督と脚本を担当したジョナ・ヒルはただの小太りのセレブだと思われがちですが、かつてLAのコートハウスでスケートをしていた本物のスケーター。監督自身が実際に経験した’90年代半ばのスケートシーンが舞台だけに、リアルな空気が伝わる作品になっているはず。
 この手の映画は、得てして大々的に日本で劇場公開されないものですが、ここは2020年のオリンピック効果にしっかりとあやかりたいところ。さもなくば、’95年の『KIDS』のように単館上映でもいいので……イケてる配給会社求ム!

–MK

 

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