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 先日、テンプルトン・エリオットというアメリカ人からお便りをいただきま…
──MOSTLY SKATEBOARDING

2015.08.06

 先日、テンプルトン・エリオットというアメリカ人からお便りをいただきました。この人は現在、The RIDE ChannelやComplexをはじめとするメディアに寄稿し、かつてThe Skateboard MagでSklogという世界中のスケートウェブサイトを紹介する連載を手がけていたライターです。ありがたいことに、この連載にVHSMAGも紹介していただいたこともあります。
 そんな彼からの便りの内容は、自身が手がけているブログであるMOSTLY SKATEBOARDINGに面白い記事を掲載したからチェックしてくれとのこと。その記事とはSoundcloudでさまざまなショートインタビューを音声で紹介するというシリーズ。そして、その最新インタビューは、フォトグラファーのトービン・イエランドがジョン・カーディエルについて語るという内容。

 「ちょうどカーディエルと知り合いになった頃の話だ。まだ16歳だったカーディルと撮影をして、SFまで車で一緒に帰っていたときのこと。車内で音楽を聴こうということになったんだけど、オレはあまりいいテープを持っていなかった。すると、カーディエルが『Black Sabbathのテープがバックパックに入ってる!』と叫ぶんだ。でも、そのバックパックは車の後部トランクにあったため無視していた。だって高速を走っている最中だったからね。なのに、カーディエルは「トランクを開けろ」と興奮している。まだカーディエルがどんなヤツか知らないから、ふざけていると思っていた。だから冗談で走りながらトランクを開けると、ヤツは窓を開けて外に這いずり出したんだ。オレは運転しているから何もできない。足だけ助手席に残したまま上半身を窓から放り投げて、しばらくするとバックパックを持って戻ってきた……。ヒヤヒヤしたね」

honda

ちなみに当時のトービンの車とは1982年式のHonda Prelude。2ドアのこのようなコンパクトな車。

 その後は、爆音でBlack Sabbathを鳴らしながらハイテンションで無事SFに戻ったということです。昔からカーディエルには破天荒で予測不能というイメージがありましたが、たかがBlack Sabbathを聴くためだけに命を賭けるとはびっくり仰天です。このようなメンタリティを持っているからこそ、これまでに数々の伝説を残すことができたのかもしれませんが……。
 昨今は動画がメディアの主流となっていますが、ラジオのように音声を聴きながらイメージを膨らませるのもなかなかいいものだと思いました。ということで、このMOSTLY SKATEBOARDINGのインタビューシリーズ。iTunesでもPodcastを購読できるとのことなので、是非チェックしてください。

--MK

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