最近、過去に例をみないほどスケーターの移籍が話題になっているように思います。それもそのはず、スケートインダストリーで発言権や大きな影響力を持つスケーターの移籍、脱退が目立っているからです。ディルとAVEのAlien Workshop脱退のニュースが世間を賑わせてから、時を同じくしてBAことブライアン・アンダーソンがGirl離脱を発表し3D Skateboardsを、Habitatを抜けたオースティン・ジレットと共に発足。ちなみに3D入り最有力と噂されていたアレックス・オルソンは、土壇場で3D入りを断念。今後の動向が気になるところです。さらには、スケート界のA・ロッド(ヤンキース)ことP・ロッドがPlanBを後にしたのもここ最近のビッグニュースとなりました。
思い返せば’90年代初め、企業ではなくスケーターが所有する小さなスケートカンパニーが数多く台頭しました。それから20年余り、当時誕生し今日まで生き残ったカンパニーは数多くのライダーを抱えるまでに成長しました。そしてアメリカでは現在、見渡してみるとスケーターではなく大企業が所有するカンパニーも多く存在します。ディル、AVE、BAの現在の動きは’90年代初めの流れを彷彿させます。きっと面白いことを企んでいるはず。この先、彼らがスタートさせた小さなカンパニーの動向から目が離せません。
--MK