ノーズブラントスライド

 表題のトリックを初めて観たのは’91年のこと、Blindの名作『Video Days』に収録されたガイ・マリアーノのパート。屋内駐車場、そしてスーパーマーケット前のカーブでマリアーノが披露したこのトリックを観ておったまげたのを今でも覚えています。しかし、その発案者は? ということで調べてみました。
 なんでもノーズブラントスライドを発案したのはゴンズことマーク・ゴンザレス。既成概念にとらわれない自由な発想の持ち主として知られていますが、やはりそれが功を奏したようです。Santa Cruz『A Reason for Living』でジュリアン・ストレンジャーがブラントスライドをしているのを観てヒントを得たとのこと。そして当時Blindのチームメイトだったジョバンテ・ターナーにノーズブラントスライドのアイデアを伝えると、「無理でしょ」と一蹴されたとか。同じくマリアーノも「よくわからないことを言っている」と首をかしげていたという逸話も。しかし、その1週間後には見事メイク。そして、その後はクオーターパイプでもストールのノーズブラントをマスター(『Video Days』のエンディングをチェック)。ここでひとつ誤解してほしくないのは、『Video Days』よりも前にトランジションでのノーズブラントのストールはH-Streetのビデオで実践されていましたが、初めて発案・メイクしたのはゴンズだったということ。しかも、『Video Days』のパートではダブルサイドカーブでBs 270からのインを披露してノーズブラントスライドをネクストレベルへと昇華。
 『Video Days』ではマリアーノがオープニングパートを飾ったということでそれが自分にとっての初ノーズブラントスライドとなりましたが、まさかゴンズの存在がその背景にあったとは。スケートやファッションのいわゆるカルチャー好きにも、このようなゴンズの本当の凄さを知っていただきたいものです。ちなみにバックサイドでノーズブラントスライドを初めて実践したのはマット・ヘンズリー。やはり今でもレジェンドと語り継がれるにはそれなりの理由があるということです。

–MK

 


ゴンズのノーズブラントスライド。ダウンベンチや270インなどバリエーションを追加。レベルの高さが違います。

 


ガイ・マリアーノのノーズブラントスライド。ゴンズと比べると少々レベルダウン。ベーシックなカーブでのメイク。

 


ノーズブラントスライド発案のきっかけとなったジュリアン・ストレンジャーのブラントスライド。

 

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