SLIDER 場外乱闘・番外編

「ヒューストン、We have a Problem」

 全米で(世界でってことになります)最もアクセス数が多く影響力が強いとされるスケートボードの2大メディアといえば、みなさんもご存知スティーブ・ベラ率いるThe Berricsとジェイク・フェルプス率いるThrasherのウェブサイト
 どちらも素晴らしいコンテンツと間違いないセレクトでスケートボーディングのレベルをあらゆる方面にて上げ続けてくれています(神です)。
 僕らスケーターにとってはどちらもスケートボードを楽しんでいく上で最高のプラットフォームなのですが、運営側としてみれば、同業ということもありますし、ビジネス上でのコンペティターでもあり、スケートに対するスタイルも理念も異なるでしょうから、水面下での衝突はチラホラ起こっていたようです。がしかし、ある出来事をきっかけに遂にビーフ(?)が表面化されたようです。
 スケーターの間では恒例となった、その年のベストスケーターを決めるThrasher主催の“SOTY(スケーター・オブ・ザ・イヤー)”がそれです。
 2013年も錚々たる顔ぶれが候補に挙がっておりました。そんな中、強豪勢をおさえ栄えあるSOTYに見事輝いたのは、Realのアイショッド・ウェア。LOVEパークを自在に操るフィリーの新世代の雄。非の打ちどころのない素晴らしいスケーターです。
 がしかし、アイシャッドのSOTYを賞賛するブラボー!! という声が上がる一方で、「意義有り!」という声もあちこちから上がっているも事実です。それもそのはず、SOTYのアナウンス目前に発表されたナイジャ・ヒューストンの地獄パートは、スケートボードの歴史を新たに塗り替えたといっても過言ではありません。ナイジャが度々着用していたThrasher Tシャツとパートの公開されたタイミングから察すると、明らかにナイジャがSOTYを意識していたことが伺えます。しかもナイジャ、2013年前半にElementから配信されたパートを終えてからの撮影だったようで、あの地獄パートをわずか半年で完成させたようです(ツアーやコンテストなどの過密スケジュールの合間を縫って)。2013年のSOTYは確実にナイジャと誰もが思った矢先、Thrasherからアナウンスされたのは別人…。う~ん、マンダム。
 これにはさすがにThrasherの審査を疑問視せざるを得ないと言いますか、公正取引委員会のおでましです。そもそも具体的なデータもなしに誰のジャッジでSOTYを選んでいるのかってところが根底にありましたが、長い歴史とThrasherへの信頼があったため、特に誰も声を大にしてそのことについては触れないというかスルーしていたのですが、今回ばかりは「王様の耳はロバの耳~」ということです。ではなんでこんなことが起こりえたのか、ってことをみなさんもかなり気になっているかと思うので、ズバリ言うわよ。THE MANの力が働いたということです。平たく言うと、スポンサーとプライド(無駄な方ね)が絡んだ上の力です。ナイジャとThe Berrics(スティーブ・ベラも)のメインスポンサーはDC、対して、アイショッドのスポンサーで、長年地元サンフランシスコでThrasherを支え続けているのがDLXディストリビューション(Real)。これだけお伝えすれば察していただけるかと思いますが、概ねそんなところだと予想されます。主催者側のThrasherからすれば、わざわざコンペティターのお抱えライダーにSOTYの座を奪われてたまるかって心情も理解できなくもありませんが、いかなる理由があろうとも、あの地獄パートは好みとかの次元を超越した、または、ありとあらゆる権威や政治力を凌駕した、文句無しの“閻魔様パート”なのです。
 とは言ってもスケートボードも所詮スポーツやビジネスの世界(ある意味ではね)、主催側の思惑によりナイジャは敢えなくSOTYの座を逃します。そして、その結果に当然ご立腹したのが、ナイジャのケツ持ちでもあるスティーブ・ベラ氏。だったら俺等も2013年に一番活躍したスケーターは誰かってことを、ユーザーの投票(Vote)で決めてもらおうじゃないか。ってことで先日The Berrics上にローンチされたのが、『PUPULIST – A DIRECT DEMOCRACY』という新企画。直訳すると直接民主主義。ひとり1票のみネットを介してVoteできるという仕組みとなっております。1月11日までにVoteされた正確な数字を追ってサイト上にてアナウンスするそうですが(てかこのコラムが公開される頃にはアナウンスされているみたい)これまたある意味信憑性に欠ける…。というのも、システム的には一見フェアにみえても、サイトを運営しているところが第三者機関でないというところが説得力に欠けるというか。ツッコミ出したらキリがないというかやっていることが目くそ鼻くそ(ライダーではないですよ! 運営側のビーフのことですよ!)と言われても仕方ない感じにも捉えられなくもないですし、ここでこれ以上自分が何を書いても誰にもメリット(シャンプーじゃないぞ)がないので、いろいろな見解やイベントが生まれる土壌があるアメリカのスケートコミュニティってやっぱりスケール大だね、ということでそろそろフェイドアウトします。
 最後に誤解されるのが怖いのでキッパリお断りしておきますが、自分は素晴らしいパフォーマンスを展開しているプロスケーターに優劣をつけることなんて一切できる立場にありませんし、両サイトはもちろん、今回ノミネートされたスケーター全員にブダペスト、ではなくリスペクトしておりますのであしからず。ちなみに個人的には面識のある、いつも全力投球の爽やか青年エヴァン・スミスにVoteしたいところですが、イー・アル・カンフーな飛びっぷりで知られるブランドン・ウエストゲートにVoteしました。アポぉ〜〜。

Nixon x C.R. Stecyk III
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