とにかく、すべてにおいてリアルで衝撃的な１本。特に、キャスティングに度肝を抜かれた。すべてのキャストがリアルなプロスケーター、しかもそれがアマチュアとしてプロを目指しているという設定がなんとも素敵。配役も憎かったな～。ロブの車でプラザに行くけど、現実ではプラザは彼の持ち物だったり。そこで、アティバにフックアップされたり。裏に表に、スケーターにしか分からない憎い設定がちりばめられている。さらに、社会から誤解されやすい僕らの習性や、スケートの魅力があふれる程に描かれている。警備員の帰る時間を知ってたり、大会会場近くのモーテルのシーンだったり…とにかく、リアルそのもの。部屋ごとのスケーターたちの過ごし方は面白過ぎて笑った。
　そして何よりいいと思ったのが、みんな純粋にプロを目指して頑張っているところ。まっすぐにプロになるためのステップを踏んでいこうとしている彼らの姿は、是非見習って惜しい。
　最後に、僕も「ナック」ばりのトリックをメイクしたい!!　素敵な作品をありがとう。

　まず1番の見所なのが、ポール・ロドリゲスが主演ってところ。ポールが演じてる役は、まだ学生でスポンサーがついてない若手のスケーター。フッテージを貯めてスポンサーをゲットしようとするストーリーで、ストリートで撮影することのハードさや、スケートに賛成してない親との葛藤など、将来を左右する時期の夢について描かれている。
　作品の中ではトップスケーターのメイクも見れる。ビッグトリックから映像がカットされずに演技が続く場面は、ポールにしか出来ない役だと思う。
　靴ひもでデニムを縛ったり、休みの学校に侵入してスケートしたり、タンパのコンテストも舞台になったりと、スケーターなら共感出来る細かい部分もうまく描かれている。
　スケーターはもちろんだけど、スケーターじゃない人にも見て貰いたい1本です。

　さて、少しだけ内容をお話しようと思います。
　米国のスケーターの数は1300万人という異常な数。その中の小さなスケートチームに属するポール演じるデリックという高校生の少年。ある日彼女とケンカしたデリックは車で8時間かかるDCスケートプラザに撮影に向かう。ここでライアン・シェクラー演じるエリックと出会います。この出会いが後に奇跡を起こすことに!?
　学校をサボりまくっていたデリックは父親と大喧嘩。「出て行け！」と言われたデリックは家出をして大会の殿堂、タンパに向かう。
　ここら辺までにしとこうかな。あとは見てからのお楽しみということで！
　笑いあり、涙あり、仲間とはなんぞやというのを教えてくれる映画なので、みなさん是非見てみてくださいね～。