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「くだらないなぁ」と今になって思うことのひとつ。それは10代のころHip-HopやBボーイ…
──B-BOY SKATERS

2017.07.28

 「くだらないなぁ」と今になって思うことが多々あります。そのうちのひとつは、10代のキッズスケーターだったころ、Hip-HopやBボーイが嫌いだったということ。クソみてぇな話ですが、もちろん食わず嫌いです。通っていた高校のクラスメイトや近所のスケート仲間にパンクスが多かったのと、ジェフ・ロウリーやTNTといったロックでパンクなイメージのスケーターからの影響で、僕も自然とパンクス街道まっしぐら。鋲ベルトを巻いて髪を尖らせて、どこかしらから拾ってくる情報を頼りにいろんなパンクバンドの音楽を聴き...。と同時に無駄にハートまで尖っていたのか、学校にいるBボーイや彼らの大好きなHip-Hopといった音楽をディスるのが小さな僕の小さな正義でした。食わず嫌いであることは当時の自分も自覚していましたし、「いつか後悔しそうだ」とは思いつつも、その小さな正義を曲げることはできずに10代を過ごしました。なんだか炎上中の某議員みたいですねぇ…。今ですか? その小さな正義の後遺症のせいで、Hip-Hopの名曲や有名アーティストを知らないなんてことが結構ありましたが、人にすすめられる曲を聴いて、ライブを見て素直に「かっこいいね」と共感できるようになりました。
 Bボーイたちを無駄に毛嫌いしていた僕でしたが、Bボーイなスケーターはなぜか嫌いではありませんでした。「こいつカッケェ!」と思うスケートをするスケーターはジャンル関係なく注視していたのがせめてもの救いとでも言いましょうか。当時の人気ライダーの中でも、ブランドン・ビーブル、ロブ・ウェルシュ、スティービー・ウィリアムスの滑りは好きだったので、彼らを追いかけるがごとくレッジやマニュアルのトリックを練習した時期もあります。まぁ、大したレベルに到達することはなかったですけどね(笑)。
 今回なぜこんなことを書いてみたかって、「スティービーのあのスイッチポップショービットのリバートはヤバかったよね〜」なんて友達との話題からいろいろと思い出したからです。この原稿を書くにあたって改めてパートを観たのですが、今でもOMGな内容の連続でした。映像を観てどう思うかなんて人それぞれですが、「色褪せないとはまさにこのことなんだよ」と僕は思った次第です。そしてかつての僕にとってノイズでしかなかったこれら映像のBGM、今だとすんなり楽しめるというね。

―Kazuaki Tamaki(きな粉棒選手)

 

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