COUNT THE BILLS

 むかし一緒にスケートしていた仲間の中に、自分のスケートしているときの手が嫌いだといっているヤツがいました。それは手のひらが開いていないスタイルで、握りこぶしってほどじゃないけど指先はあまり伸びていないスタイルで、ヤツはそれをカッコいいと思えないままスケートから離れていきました。
 個人的な好みの問題もありますが、スケーターの美しいスタイルが如実に現れる部位っておそらく「上腕」、いわゆる手の動きなんじゃないだろうかと思います。おそらくそう感じている人も、そしてそれを意識しているスケーターってのも結構多いんだろうと思います。
 あくまでその内容、つまるところスケートそのものが「イケてる」か否か? が重要なのは言わずもがなの真実ですが、その「イケてる」スケートを見ている側の視覚へ最もダイレクトに伝える所作というものも、やはりスケートにとって無くてはならない重要なエッセンスであると思います。そしてこの「手」の動きの中でも、しなやかに伸びた指先の力の抜け具合というのは僕の仲間がそうであったように、おそらくスケーターならば誰もが一度は憧れる所作なのかもしれません。例えばエリック・コストンの小指とか、ジーノ・イアヌッチの開放された手のひらとか、キース・ハフナゲルの羽ばたきのような手の動きなどなど、今でも多くのスケーターに影響を与え続ける美しい手の動きというものは確かに存在するし、このような美しいスタイルに影響を受けたり憧れを抱くこと自体はべつに悪いことではありません。どうせスケーターになるんだったら、そのスタイルは誰が見てもカッコいいほうがいいに決まってます。
 ただここでひとつ、大切にしなくてはいけないと思うものが僕にはあります。それは生まれ持って自分に備わる自然体の仕草というものです。なぜならこれは憶測に過ぎませんが、コストンもジーノもハフナゲルも、成長と修練を重ねることでそのスタイルに余裕と安定を確立したのだとしても、唯一無二の本質的な仕草(彼らの場合は手の動き)というものは誰かの模倣ではなく、彼らがスケートする時、自然と現われる所作なのであろうし、だからこそそれはカッコいいんだと思うのです。
 そんなことで今回、僕が言いたいのは、生まれ持っての握りこぶしスタイルがカッコ悪いなんて誰がいつ決めたんだってこと。むしろ彼らのそれは札束を数えるギャングスタの仕草みたいでカッコいいじゃないか。そんな論より証拠の映像を今回は集めてみましたので、ご確認いただければと思います。

–TH (Fat Bros)

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