マチのほっとステーション

 みなさんにも行きつけのスケートショップがあるかと思います。いつも同じ場所で滑ってる、同じクルーの仲間内でも行きつけが違ったり、かといってお客さんの奪い合いが表面化するような例もあまり聞いたことはなく、それぞれのショップが物理的にも精神的にもいい距離感で共生しているように思えます。自分もHighsoxというショップでサポートを受けつつも、あちこちのショップに行ったり来たりするのが好きです。仲間との待ち合わせの場だったり、偶然久しぶりの仲間と出くわしてワッツアップしては情報交換したりと、スケーターのために快適な空間を提供してくれるのがスケートショップです。「アウェイにならないかな…」なんて若干の不安を抱えつつ初めて訪れるショップでも、お店の人と話が盛り上がり帰る頃にはまたひとつお気に入りのショップが増えたということも多々あります。そこに集まるローカルのスタイルや、オーナーさんの好みで品揃えや佇まいがだいぶ違ってくるし、ローカルブランドの取り扱いなんかも面白いところ。日々の営業の傍ら、スケーターをサポートしパークを作るための活動やイベントの企画に尽力するショップのスタッフには頭が下がる思いです。
 そういえば2010年前後の頃でしょうか、2ちゃんねるでスケートショップを巡る大論争が繰り広げられました。いわゆる正規スケートショップと並行輸入ショップ、どちらを支持するかで意見が分かれました。これまでショップといえば代理店を経由してモノが並んでいましたが、代理店を通さず海外から並行輸入することで安く売ることができるショップが台頭してきたことにより始まったこの論争。「コンテストに商品・賞金を出し利益を還元したり、外タレを呼んだりライダーをサポートすることでシーンをより大きくすることができる」という意見と、「いや代理店通してるせいで何買うにしても高いから、そんなの無くして安く買えた方がいい」というヤジの応酬は平行線のまま下火になりました。匿名でディスり合うのは自分の中の道徳に反するので僕は単なる傍観者でしかなかったのですが、この際意見を述べさせてもらうと完全に中立派。どちらの意見も納得できるしどちらが良いか悪いかは表裏一体だと思うのです。ただ自分が客の立場として思うのは、スケートショップを謳うからには誰にでも開かれている実店舗を構え、コンプリートが組めるということ。それだけで素敵じゃないですか。
 僕が「すごいな、イイなぁ」と思うのはやっぱりFTC。ヘッドクォーターのサンフランシスコ、バルセロナ、そして東京に店舗があり、立地もいいためFTC TOKYOにはたまにお邪魔するのですが、そこは都心でスケートする多くのスケーターにとっての憩いの場。「何もわからず東京来たけど、とりあえずFTC行けばどうにかなるっしょー!」的な感じで、遠方や海外からも情報を求めて大勢の人たちがやって来るのを見かけます。ショップとしてはちろん、スケーターとスケーターを繋ぐハブ役としても機能していることを実感させられます。時には、爆買いしにやって来る中国人がいたり、道を聞きに迷い込んで来た女の子と仲良くなり、気がつきゃ彼女にしちゃう猛者スケーターの姿も(笑)。家族で営むスポーツ店の一画に板を並べたのが始まりだというFTCが、多くのスケーターの信頼を得て世界的に有名なスケートショップになったりするんだから夢がありますね。
 Amazonでなんでも買える便利な世の中だけど、いくつものドラマが見られる街のスケートショップもやっぱり好きだなぁ〜。

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 

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