パンク好き

 自分がこのYo! Chuiを書くにあたって特に意識しているのは10代、主に中高生ぐらいのスケーターから見た今や昔のこと、こんなスケートがあるんだという興味のきっかけとなることができたらなということ。それには理由があって、自分の中高生時代を振り返ってみると、スケートの情報を得ようと国内スケート誌を中心に事細かく目を通していたから。その情報は当時の自分にとって貴重なものであり、スケートに関することへの興味を広げてくれるものでした。また世の中のこともわかってくる年頃であり情報感度も高く、得た情報から自分なりに考える余裕も出てくるはずなので、そのきっかけとなれたなら願ったりかなったりであります。そんなところですが、前回に書いたデュエイン・ピータースの記事は思いのほか40代からの反響が大きくてビックリ。生で見たこともなければ話をしたこともないスケーターについて記事にするのにいささか抵抗はあったものの、喜んで読んでくれた人がいてありがたく思います。
 そんな折に先日VHSMAGスタッフと飲む機会があったのですが、僕より1回りほど年上の彼らは’90年代のスケートやHip-Hopに影響を受けており、一方自分はというと中高生の頃からパンクロックの影響が今もなお…といったところで、そんな違いがあるとスケートビデオの見方というのも変わってきそうだよね、という結論に至りました。当然スケートビデオの見方なんて人それぞれなのですが、僕個人でいうとローカルの仲間もパンク好きが多かったのもあり、そのカラーが強いビデオを観ることが多く、今もそういった傾向があるのは自覚しています。有名作品を人並みに観つつもZeroやBlack Label、クリス・マーコビッチがボスを務めたHollywoodというデッキカンパニーといったパンク汁濃いめのビデオをヘビロテしていた記憶があります。なのでやはりそこから受けた刺激は計り知れず。パンクのフィルターを通したカンパニーはもちろん、髪をモヒカンにしたスケーターなんかは問答無用で興味の対象でした。おかげで僕も高校の夏休みにモヒカンにしてみたり、またそれで大学なんかも通ってたので「アイツは薬物ジャンキーだ」という噂も流れたりと…(笑)。まぁそれで気にしているようではモヒカンも務まりませんが、そんなことよりバックグラウンドとして持つカルチャーの違いでスケートの見方やひいてはスケートスタイルにも違いが出たりするのは面白いことですね。
 さて、ロサンゼルスではエド・テンプルトンが20年間に渡りモヒカンパンクスの少年少女を収めてきた写真展が開催中のようです。足を運ぶことができない自分はいつか見ることができるのを祈るのみ。しかしパンクとはファッションでなくあくまで精神性の問題。いくら立派にモヒカン立てたって、鋲だらけの革ジャン着たって、精神が伴わなければフェイクにすぎません。社会や権力に抵抗して既存のものを疑い、壊しては自分の手で作り上げる。誰の言葉だったか「スケーターが誰よりもパンクスだからね」と。スケーターとして、パンク好きとして大賛成なのであります。

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 

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