PIRATES LIFE

 「将来は自分の好きなことをしなさい」と言われ、それに対する将来の夢を言うと歓迎されたのは子供のうち。大人になるにつれてそんな言葉をかけてくれる人も減っていき、いざ大人になってみれば好きなことばかりやるってのは社会が許してくれないし、生きるのに必要なお金も稼げない。好きなことだけして生きるという生活は誰もが願うことながら、そう上手くはいきません。だから今日も明日も眠い目を擦って仕事に行き、空いた隙間でようやくスケートを楽しむことができるんだっちゅーの♡。毎日好きなことばかりできるなら僕はきっと仕事なんてせずにスケート三昧、それでビッグマネー、ビッグカーを手にし海賊みたいな生活を送っているはずさ。
 さて、仕事としてお金を得るという性質上、すべてが好きなことばかりではないはずですが「好きなことが仕事になっちゃった!」。そんな才能を持ったスケーターに憧れる人も多いことでしょう。自分が「こんな人生送ってみたい」と思うのはマット・ヘンズリーです。スケーターとして有名になり脚光を浴びたのは’80年代後期から’90年代前期にかけて。自分はもちろんリアルタイムでその動向を知る訳ではないのですが、スケートもさることながら今の40代のおじさんスケーターらが「ウォレットチェーンはマネしてた」、「あの軍パンが、Vespaが」なんて嬉々として語るのだから相当なセンセーションを巻き起こした人物であったことは想像に難くありません。もう消滅してしまったものの、’90年代後半からはアパレルブランドInnesを展開。兄弟で始めた小さなブランドはやがてジェイミー・トーマスやクリス・マーコビッチといった硬派なライダーを抱える有名ブランドに。またLAを拠点とするパンクバンド、Flogging Mollyのアコーディオン奏者としての顔もあり。ハリウッドにあるパブで結成され、当初そこで演奏していたが音源をリリースするとたちまちヒット。今ではツアーバンドとしてつねに世界を飛び回り忙しくライブをこなしているようです。彼らが代表するようなジャンルの音楽はバンドを海賊になぞって曲やイメージを作り上げることが多いのですが、「Salty Dog Cruise」と題して毎年豪華客船を貸し切り、仲間のバンドを率いて3日間にわたる洋上ライブを行っている模様。乗船チケットはおよそ30万円前後とパンピースケーターの僕にとってはゼロが2桁くらい多い価格となっておりまして(泣)、それでもいつかビッグマネー、ビッグカーを手にするような生活ができたらそんな海賊船に乗ってみたいと夢見るわけです。
 ちなみにさっきから「ビッグマネー、ビッグカー」とうるさいのはもちろん、TKことテリー・ケネディがマイクを握るあの曲より。最近のことのような気もしますが、6年前の2012年リリースのBaker『Bake And Destroy』のオープニングにも使われ、「ビッグマネー、ビッグカー!」と口ずさむスケーターが巷に多数出現。スケートも音楽も独自のセンスで観るものを惹きつける。テリー・ケネディもそんなスケート海賊のひとりと言って良いでしょう。Yo-Ho!

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 

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