賞賛

 ここ最近「週末という週末がすべて雨続きでスケートができない…!!」という悲痛な叫びが各地から聞こえてきます。平日は朝から晩まで忙しく働き、休みの週末にすべてを懸けてスケートに打ち込む社会人スケーターのみなさまにとってはたまったもんじゃない仕打ちですね。そんな週末は室内パークに行くか家で悶々とするか…。完全に冬がやってくるその前に、よく晴れた高い秋空の下で気持ち良くスケートがしたいもんです。
 そんな先週末、雨予報を見越し急遽前倒しで開催された渋谷のUnko Cup。ハロウィンで大騒ぎの街でどさくさに紛れ2回目の開催となるゲリラコンテストです。急な日程変更にもかかわらず、そのカオスに巻き込まれようと、いや、もはやカオスを作り出そうと多くのスケーターが集結しました。去年よりもパワーアップした内容と、お巡りさんに怒られてはまた次のスポットで行われるおバカ満載のコンテストは多くの参加者を笑いの渦に包み込みました。それはまるでカナダ・モントリオールのあのおバカコンテスト“Dime Glory Challenge”がここ日本で開催されたかのようです。それが渋谷の街中でゲリラ的に勃発するのだから、“Glory Challenge”より断トツで凄まじいのです。スケートボードの競技化が進む一方、その対極に位置するようなイベントもまた多く開かれる現在のシーンはまだまだ健在だと言えるでしょう。当日の様子はここVHSMAGにて近日公開予定! ですので、お楽しみにStay tunedでございます。
 さて、今回のUnko Cup。大いにバカな祭が進行する中で、各所各所でいいトリックがメイクされるとしっかりと賞賛もありました。ナイスメイク(時にナイススラム)が繰り出される度に多くの参加者や観衆が全力でそいつに群がっていきハイファイブを送ります。これはコンテストなどスケーターが大勢集まるようなイベントではよく見られる光景ではありますが、実はこれ、けっこー凄いことだと思いませんか? 賞金・賞品やタイトルがかかるコンテストでは、例え普段の仲間もこの時ばかりは言ってみれば敵。そんな敵ですら賞賛してくれるのです。一般的なスポーツに置き換えて考えてみましょう。サッカーや野球の試合で点が入った時やファインプレーがあった時、敵チームは賞賛してくれますか? まぁ、あってもいいとは思うのですが、そんなこと表立ってやってしまうとスポンサーやサポーターに怒られてしまうでしょうね。それはスケートボードがスポーツの枠に収まらないと言われる理由のひとつだと僕は思っています。
 2020年の東京オリンピックまであと1000日を切りました。みなさまご存知の通り、新種目として登場するスケートボードもスポーツとして取り上げられることが増えていくことでしょう。そこに僕が期待していることがあります。オリンピックという公式の場においても、普段のコンテストのようにイカしたランをメイクしたスケーターに各国の出場者や関係者がハイファイブで群がってほしい。また観客も観客で、総立ちでテールをバッチンバチンに叩いて賞賛を示すことができたらなと思うのです。一般国民からするとおよそ蛮行に見えるであろうこの行為こそ我々スケーターにとって最高の賞賛ですからね。国籍を越えて鳴り響くそのテールの音は、世界平和を目的とするオリンピックの意に沿ったものだと僕は考えています。

―Kazuaki Tamaki(きな粉棒選手)

 

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