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「自分の家を建て、裏庭にパークを作って仲間とスケートしてBBQして…」というのはスケーター…
──PRIVATE PARK

2017.11.17

 つい先日のこと、10個ほど年の離れた先輩がDVDの映像を観せてくれました。それは10年ぐらい昔の映像で、とあるクルーのRawフッテージ集のようなもの。聞くところによるとDVDとして発売する予定だったが、結局それには至らなかったようだ。もともとストリートで滑っていたというその先輩は、やがてトランジションでのスケートに傾倒。その映像もやはりトランジションでのスケートがメインであったが、これまでに見たことのないようなスポットが多数登場。僕は興奮し質問攻めするばかりでした。10年と言えば、僕も地元から東京に出てもうすぐ10年。もともとパークで滑るのが好きな方だというのもあり、時にはひとりででも気になるパークを調べては滑りに行っているので、わりといろんな場所に滑りに行っている方だとは思います。それでもそのDVDには全く知らないスポットが次から次へと出てくる出てくる…。それもそのはず、それらの多くは“プライベートパーク”なるものでした。
 「将来は自分の家を建て、裏庭にパークを作って仲間とスケートしてBBQして…」というのはスケーターならではの夢ではないでしょうか。僕も例外でなくそんな夢を抱いたりするひとり。しかしプライベートパークとはあくまでも個人の所有物。パブリックパークや営利目的でやっているパークとは違い、一般解放もされなければその情報も限られた仲間内、オープンな情報でも口コミやSNS内でしか共有されないものも多いはず。もしそのような場所にたどり着く機会があったあなたはラッキーです。僕もスケートボードをそこそこ長い間やってきて、そんなラッキーに巡り会えたことも何度かはあります。それこそ家の裏庭に作られたセクションだったり、離れにある倉庫の中のランプ、小さなガレージ内にあるチルセッションできるようなものからアパートの敷地の内外に勝手に盛られたコンクリートなんてのも…。基本的に一般解放でない、身内の閉ざされた空間だと尻込みしそうになるのですが、僕のこれまでの経験上、仲間を通して連れていってもらえるようなそのプライベートパークなる空間は、ウェルカムな雰囲気で迎え入れてもらえることが多いです。もちろん「仲間を介して」というのがそこでスケートできる大前提ですが、「仲間の仲間は仲間」というような暗黙の了解のもと、独特な緊張感と心地良さをセッションを通して感じることができます。よそ者を排除するのでなく、そこへたどり着いた同好の士、つまりはスケートボードを愛する者を受け入れる懐の深さがあるように僕は感じます。
 プライベートパーク...もちろん夢のような話しだけど、土地を買って家を建て、その上パークを作るだなんてかなりのお金がかかるに違いない。お金のない自分にそれができるのでしょうか? しかし、自分の住む地域に突然スケートパークが建設された。そのパークは家から歩いて5分とかからないような場所で満足できるような内容。まさに自分の庭みたいなもんだ…。そんな馬鹿みたいにラッキーなことが起こる可能性はどれくらいあることだろうか...。それよりは「頑張ってお金を貯めてプライベートパークを作る」という可能性の方が高いような気がするのであります。そして、それを夢見て必死に生きていきたいと思います。

―Kazuaki Tamaki(きな粉棒選手)

 

https://www.youtube.com/watch?v=tSnfO15cAHE

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