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スケートボードの未来について考えた時に見えてくる本当の魅力
──SKATE THE FUTURE

2018.05.18

 スケートボードの概念が生まれたのが1950年代、鉄製のタイヤを履いたローラースケートの足元を板に取り付けサーファーたちが遊び始めたのがその発祥だとされています。その後オモチャとして売り出されブーム到来、以降トリックが編み出され子供の遊びだったものが本格的な競技へ。そしてブームはムーブメントとなり世界各地に広がっていくことになります。発祥から70年あまり経ち今に至るスケートボーディング。20段以上もある階段や手すりを降りてみたり、縁石に回して乗ったり、バーチカルやメガランプでぶっ飛んだり...ましてやオリンピック競技にも決定した今の状況を当時の誰が想像できたでしょうか。そんなことを考えている今も、現在進行形でトリックやギアが少しずつ進化していっています。
 今回は未来のスケートボードについて考えてみたいと思います。20XX年、僕らがおじいちゃんになっている頃、過去のトリックは忘れてもプッシュぐらいはまだまだ可能な数十年先のお話。車は当たり前に空を飛び、世界のあらゆる都市へのアクセスは今よりずっと簡単です。時空旅行だってもう目と鼻の先のことかもしれません。スケートギアも当然ながら進化していて、トリックだって今の僕らには理解できないものになっているに違いない。ソーラーパワーと地面からの振動をエネルギーに変え、目的地をセットすればプッシュせずとも自動運転ならぬ自動スケーティングで到着している。トリックのメイクだって簡単さ。これまで蓄積されてきた膨大なデータが活用され、板のどの辺りをどう踏めばいいのか個人の癖に合わせて的確に示してくれる。スカウターをかければオブスタクルの手前のどこで板を叩きどこに乗れるのか表示してくれる。少しの動きのズレぐらいなら板が自動修正してメイクに繋げられるからケガの数も減るはずだ。トニー・ホークのゲーム(Tony Hawk's Pro Skaterシリーズ)みたいな動きもできちゃうかもしれない。ドローンで希望どおりに撮影できるからフィルマーやフォトグラファーがいなくてもいい画が撮れちゃうね。
 と、ここまで想像したところで現実に戻ろう。そんなスケートボード、きっと楽しいものじゃないはず…。ひとつのトリックを何時間も何日もかけて、時に痛い思いもしてようやく覚える。自分の頭で考えて、微調整しては失敗してまた考えて。失敗からまた何か閃いて新しい動きに発展して。フィルマーやフォトグラファーとの撮影も「あーでもないこーでもない」と試行錯誤し、その過程で生まれる偶然の産物が面白かったり。その繰り返しが楽しくてみんなスケートに没頭してるんじゃないですかい。どんなに世界が進化して便利な世の中になっても、スケートボードはアナログでラジカルのままがいいですね! 昔誰かが言いました。「スケボーがデジタルになって簡単になんでもできるようになったら、つまらなくなって誰もやらなくなるんじゃない?」。まさにその通り。そんなことを考えている今も、スケートボーディングは少しずつ未来に向け進歩していっているのであります。

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 




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