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最近はスケートを取り巻く環境も、一昔前と比べるとだいぶ変わったなぁと感じているのはきっと僕…
──SKATING FOR 40 YEARS.

2016.06.03

 最近はスケートを取り巻く環境も、一昔前と比べるとだいぶ変わったなぁと感じているのはきっと僕だけではないでしょう。今やあらゆる国や地域にその影響力は伝播し、それを楽しむ人の性別や年齢もずいぶんと幅広くなってきました。僕は幸運にもスケートショップで働く機会を与えられているので、さまざまなかたちでスケートに興味があってやってくるお客さんに接するのですが、そんなスケートショップ(しかもかなりローカル色の強い)を訪れるお客さんのジャンルというか客層も、ここ最近でずいぶん変わってきているのを日々実感しています。例えば週末にスケートスクールが開催されれば、その日は自分よりも一回りほども歳の若いであろう夫婦が子供を連れて訪れ、親も子供もデッキを片手に店内で楽しく談笑しています。またとある日の昼下がりには、SKATE AND DESTROYとは対極にいそうな爽やか大学生風のカップルが、これからふたりで一緒に始めようと思っているスケートボードを求めて来店されます。

 こういう状況は昔、僕がスケートショップに足を運んでいた時代にはあまり見られる光景ではありませんでした。良いか悪いかは別にして、スケートショップに現われるのはガチスケーター(どこのローカルか、上手そうかどうかで店員の対応も変わる)か、それに憧れるポーザー予備軍(はじめはみんなこのレベル)、あるいは昔やってたアピールだけの年配者(今やってないなら基本無視)、あとはよく分からないヘンなヤツら(万引きだけされないように注意)、大体こんな感じでした。
 歳をとって、昔を良しと感じてしまうのは人の性ですから、時にはあの頃と変わらない何かを見たり感じたりしたくなるときが誰にでもあると思います。それは青春時代に聴き慣れた思い出の曲がいくつになって聴いても色褪せることがないのと一緒なのかもしれませんし、あるいはもう戻ることのないものだからこそ、それはいつまでも魅力的なのかもしれません。

 そして先日、遅ればせながらadidas Skateboardingのフルレングスビデオをじっくり鑑賞しました。すべてが最高のスケートビデオでしたが、中でも一際僕の心をくすぐったのは珍しくスケートの魅力を言葉にして語っていたマーク・ゴンザレスの姿でした。自身を「スケート歴40年のおっさん」と定義する彼は、ほぼすべてのライダーのパートに登場し、あらゆる物を飛び越えたり、飛び乗ってみたり、奇声を発してはパフォーマンスを披露したりとやりたい放題でしたが、でもそれがイイんです。
 初めて観たビデオパートから一番新しいスケートビデオの中まで、マーク・ゴンザレスの振る舞いだけはやはり何も変わっていませんでした。そりゃ見た目なんかは当然ある程度変わってはいるけれど、発する言葉やスケートボードの乗り方、そしてスケートしているときの眼差しはおそらくご自身が言うように40年間、何も変わっていないのでしょう。

─Takayuki Hagiwara(FatBros

 

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