THE ANIMAL IN MAN

 最近何かがもの足りない…。それはパワー。エナジードリンクでは補えないような野性味溢れる動物的なパワー。
 それは何も米軍の偵察衛星に24時間365日監視されるほどのものとは言いませんが、やはり男の子として生まれた以上は圧倒的なパワーってものに憧れます。やや言い訳じみた言い方に聞こえるかもしれませんが、生まれ持ってのパワーの差というものは歴然としてあります。もちろんそれをどう活かすかは本人の努力次第であるし、「パワーこそすべて、パワーがすべてを兼ねる」とは言えません。事実、世界的に見て体格で劣る私たち日本人が生み出した格闘技である柔道は、まさにこのパワーに対する最も効果的な対処法であり、「柔よく剛を制す」の概念は広く世界に認知され、この実践は人を感動させます。「弱いものが強いものに勝る」ことにある種の快感を覚えるということは、裏を返せば、絶望的なまでのパワーに対する肯定です。
 話が脱線しそうなので、スケートの話に切り替えましょう。言わずもがなスケートにおいては、パワー、スピード、テクニックに加え、個性的なアプローチを可能にさせる柔軟なマインドがバランス良く要求されます。いわゆる誰が見ても「イケてる」スケーターには、これらの要素が実にバランスよくそのスケートに組み込まれているように思えます。この「イケてる」スケートに必要な4大要素を具体的な言葉に置き換えると、スピードは「能力」、テクニックは「鍛錬」、マインドは「精神」、そしてパワーは「野性」と置き換えることができると思うのです。
 これらをバランスよく持ち合わせることは大変難しいことで、中でも「野性」の獲得は、本人の努力で補うことが最も難しい要素であるような気がします。たとえば極力全裸で生活するとか、生肉を常習的に食してみるとか、裏山で自給自足生活を送ってみるとか、スケートとはまったく関係ない試練を乗り越えなければならないかもしれません。

 今回は、そんな「野性」を感じさせる、スケートが実に豪快な4名の映像です。シェフィー氏はもう面構えから野性味全開です。みなさんの周りにもいるであろう、ゴリラ顔の友達のスケートを今一度じっくり観察してみてください。きっと野性が見えてきます。

–TH (Fat Bros)

Nixon x C.R. Stecyk III
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