これぞスケシュー!

 スケートボードを始めてから最初に買ったスケートシューズのことを覚えているって人、けっこー多いことでしょう。自分の初めては謎のサーフショップで買った箱なし・セール品のéS(モデル不明)、その次にちゃんとしたスケートショップで買ったのはDCのコリン・マッケイのモデルでした。それは2000年前後のこと。僕よりもっと長くスケートを続けている先輩たちからは「スケシューが最悪だった時代」と聞くことも多いです。自分がゲットしたのもそうでしたが、ゴツイ…とにかくゴツイ。他のスポーツに比べても、スケートは足の負担と衝撃がとてもハード。その衝撃や摩耗に耐えうる構造はもちろん、捻挫もしにくいような作りになっているためスケシューはとてもボリューミー。そして「そのゴツさこそスケシュー! スケーターである自分たちだからこそ履くことができる特権。くそカッケェェ!!!」と自分は信じて疑いませんでした。それらはハイテクスケシューなどと呼ばれ、先輩らが首をかしげていたであろうその頃、経験も浅い自分たちは「スケシュー最高!」てな感じで高まっていました。
 肉厚なアッパーとタンはもちろん、モデルによりエアクッションがあったり、よく擦れる部分を「これでもか」と言わんばかりに補強したハイテクシューズ。当時のスケシューは定価1万3千円は当たり前。テクにテクを重ねたようなモデルは定価1万8千円くらいするのもあり「こんなの誰も買えねーだろ!!」って仲間と言ってた記憶もあります(笑)。
 ハイテクスケシューの代表格、Osirisから出てたデイブ・メイヒューのシグネチャーモデル、D3は今でも語り継がれる名作(迷作)なので、わからない少年少女はお母さんに聞いてみよう。また振り返ると、コストンやスティービーのシグネチャーはバッシュさながらの形をしていたし、Emericaのエリントンもぶっとかったなぁ…。とは言え、比較的シンプルでスリムなモデルもいくらかはあったワケで、それはDCのManteca、LakaiのSoca、I-PathのGrasshopperなどといったモデルだったのですが、それらは学校のイケてる部類の女子たちもオシャレに履きこなしていました。やがて上記のようなシンプル路線のローテクシューズや新参ブランドに押されるような形でハイテクスケシューは徐々に姿を消していきました。
 さて、最近Emericaから出たレオ・ロメロのシグネチャーが話題のようです。サイドゴアブーツの形をしたそのモデルは一見してスケシューには見えません。またetniesがタイヤメーカーのMichelinと手を組んでリリースしたMaranaの耐久性もとても興味深いところです。これら新しい試みがヒットしてトレンディになっていくのか、残念ながらそうはならないのかはわかりません。ですが、大手ブランドに押され気味のスケートシューズブランドから革新的なシューズが生まれるのをこっそり期待している次第であります。
 まあ、ここ何年もadidas Skateboardingを愛用している自分が言うのもオカシな話ですが…(笑)。

―Kazuaki Tamaki(きな粉棒選手)

 

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