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 「あ~ちょー気持ちいい」。この言葉は、流行語大賞にもなった、水泳金メ…
──第8回 : 魔法のランプ

2012.01.30

 「あ~ちょー気持ちいい」。この言葉は、流行語大賞にもなった、水泳金メダリスト北島康介の言葉。彼がインタビュアーに向け、心の底から発した歓喜を、テレビで見て、僕自身もかなり胸が熱くなった。彼はその後の北京オリンピックでも、見事金メダルを獲得した。すごいとしか言いようがない。そしてさらに、僕にとって印象的だったのは、そのときの北京オリンピックが開催される前の特番で、彼が言っていたことである。「もう毎日、自分が金メダルを獲って、ガッツポーズしてるところをイメージしてますよ」。自信満々に言っていた。そして、本当に金メダルを獲った。やはり、すごいとしか言いようがない。イメージングというものが、いかに大事かということも、このとき強く感じた。

 脳の働きは、「顕在意識」と「潜在意識」に大きく分けられている。顕在意識というのは、簡単に言うと「あれがしたい、これもしたい、あれはいやだ、これはしたくない」というような、つまり、自分で自分をコントロールしようとする意識。そして、潜在意識というのは、逆に自分ではコントロールできない意識。驚くことに、人間の意識と言うのは、この潜在意識が80%もの割合をしめているらしい。日々の日常で、自分は自分でコントロールしていると思いがちだか、実は自分というのは、自分では意識できない、潜在意識によって、コントロールされているようだ。人間の三大欲でもある、食欲、睡眠欲、性欲、それらは、全て潜在意識の仕業である。まあ、性欲はときに、顕在意識の仕業もありそうだが。

 考えてみたら、人間というのは、潜在意識がコントロールしてくれなかったら、速攻で死んでしまうか、ノイローゼになってしまうかもしれない。寝るタイミングもわからないし、食べるタイミングもわからない、気がついたら、寝ることや、食べることを忘れ、いきなり「うえぇぇっ!! そういえばしばらく食べてなかったぁぁぁ!!」。バタッと倒れて、ご臨終。とてつもなく、ダサいことになりそうだ。

 そして、この潜在意識といのは、すごい機能が他にもある。それは、自分の思ったことを、勝手に叶えてくれる機能。そう、魔法のランプ機能である。自分の思ったことを、イメージングによって、潜在意識にうまく刷り込むことができたら、潜在意識が勝手に自分を動かしてくれるのだ。そんなのありえない、っと思われるかもしれないが、実はみんなその機能を使っている。例えばこう。自分がもし、どうしてもビールが飲みたくてたまらなくなったとする。すると、ビールの泡を想像し、ビールが喉を滝のごとく流れる感覚、全身にアルコールが流れる感覚、それらを瞬間的にイメージングしている。もうそれで、潜在意識を刷り込まれ、勝手に財布を持ち、靴を履き、玄関をでて、コンビニに行き、お金を払い、プルタブをプシュ!っとなる。それは、一見自分の意思、つまり顕在意識による行動に感じるが、ほとんどが潜在意識による行動。財布を持つ時に、金を払わないといけないから、財布をポケットにいれとこう、外に出るんだからまず靴を履こう、あそこの角を曲がろう、信号が赤だから渡るな、レジのおじさんにお金を払おう、など、それらをいちいち意識して行動していない。そんなこといちいち意識していたら、脳が疲れ果て、やはりノイローゼになってしまう。

 ただ、ビールを飲む欲求のように、そう簡単にはいかないこともある。それは、自分の夢や目標の場合。それらを、イメージングにより、潜在意識に刷り込めたら、間違いなく潜在意識が発動し、自分を動かしてくれ、いろいろな情報や出会いを用意してくれる。それにしたがい、流れに身を任せればいいのだが、しかしそこに顕在意識という魔物が邪魔にはいる。ビールの話で説明すると、コンビニまで行きたいけど、車がビュンビュン通ってるから危ない、途中で道に迷ったらどうしよう、先輩に遭遇しカツアゲされたらヤバイ、どうせ行ってもビール売り切れだろう。などと、顕在意識がなんの根拠もない、思い込み、固定概念などで「母さん! どうせ僕にはビールを飲むことなんてできっこないよ。怖いよ。僕自信ない。もう家にある牛乳で我慢する」。と夢や目標を諦めてしまう。そして、この諦めるということが、潜在意識に刷り込んだ、夢や目標をリセットしてしまうことになる。夢や目標を叶えるには、魔物に打ち勝ち、流れに任せることが大事。そうすれば、冷えた最高にうまいビールを、喉に注ぎ込み「あ~ちょー気持ちいい」という、最高の歓喜をあげることができそうだ。

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