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世界に“つながる”ことこそが国境という壁を崩す武器。
つねに挑戦者であり続ける。
プロキャリアの幕開け、成功譚の序章。
──RYO MOTOHASHI / 本橋 瞭

2018.06.29

Video: Lesque / Interview: VHSMAG / Photo: Junpei Ishikawa

[JAPANESE / ENGLISH]

VHSMAG(以下V): まずはスケートを始めたきっかけから教えてください。

本橋 瞭(以下R): スケートを始めたのは小学2年生の頃でお父さんの影響です。もっと小さい頃からスケートに乗ってはいたんですけど、パークとかに行ってちゃんと練習をし始めたのは小2ですね。

V: 当時のローカルスポットはどこだったの?

R: 小さい頃によく滑っていたのは吉川のアクアパークです。でもそこにずっといるわけではなくストリートとか点々としていました。

V: そうやってオールラウンドなスキルを身につけたわけだ。では影響を受けたスケーターは?

R: スタイルとかがかっこいいと思ったのはマイク・モーですね。トリックが全部完璧で。

V: その影響はトリック捌きに顕著に現れているね。ここ数年で露出が増えたけど、スケーターとしての転換期っていつだったと思う?

R: 高校に入った頃ですかね。その頃からいろいろと声がかかるようになりました。そのひとつひとつをきちんとこなしていったら、その次のチャンスが来て…という感じでした。その繰り返しですね。

V: ここ最近だとElementのMake It Countの国内戦を制してバルセロナに行ったよね。

R: そうですね。国内戦はみんなステアとかでヤバいトリックをメイクしていて、自分はできることをしました。だから「おっ、優勝できちゃった」という感じでした。バルセロナは前からずっと行きたいと思っていたのでうれしかったです。優勝者は向こうでパートを撮影をするということだったので、これはチャンスだと思っていました。でも、まさか優勝できるとは思わなかったです。みんなレベルが高かったし。

V: 優勝してバルセロナでパートを撮ったんだよね。撮影期間は1週間だっけ?

R: そう、1週間です。毎日2〜3スポットを回っていました。スケーターふたりにフィルマーというグループで撮影をしていました。Elementのアマのドミニク・ウォーカーというヤツだったり、エヴァン・スミスだったり。Elementのライダーも混ざって一緒にセッションしていました。

予定の9割は狙い通り撮れました。すべてうまく行ったという感じです(笑)

V: バルセロナのトリップで印象的な出来事は?

R: 日本を発つ前にバロセロナのスポットリストを見せてもらえたことですかね。現地でスムースに動けるように、Elementの人から連絡が来たんですよ。その時点でやりたいトリックを想像することができるじゃないですか。そして実際に現場に行くと、奇跡かどうかわからないですけど狙ったトリックをほとんど撮ることができました。予定の9割は狙い通り撮れました。すべてうまく行ったという感じです(笑)。

V: 素晴らしいね。でも、それもそれなりに準備万端で臨んだからだよね。

R: 本当にいい経験になりました。本場アメリカのElementチームの中に混ざれたのは一番大きかったですね。どんなにがんばっても、そんな経験ができない人はたくさんいるわけじゃないですか。世界のトップと一緒に飯を食ったり、遊んだり、同じ屋根の下で過ごしたり…。言葉の壁があるから完璧にコミュニケーションを取れたわけじゃないですけど、ノリとか、雰囲気とか、その場の空気とか。一緒に時間を過ごせただけで楽しかったです。

 

V: 海外でそのような貴重な経験をしても、Lesqueというドメスのブランドを選んだわけだよね。

R: 小さい頃からずっとLesqueのデッキを乗っていますし、昔から海外のブランドのスポンサーがほしいと思ったことはあまりなかったんですよね。それに日本国内でどのブランドが一番動けているかと考えたときに、やっぱりLesqueかなと。チームの雰囲気もいいしファミリー感もある。そういう意味ではLesqueが一番だと思います。やっぱりフィルマーがいなかったりお金がなかったりして動けないとか…そういうブランドも多いと思うんですよ。でも、Lesqueはフィルマーが少なくても裕福じゃなくても、ライダーが撮影をしたいと言えばどうにかしてくれる。みんなで撮影をするときはツアーに出たり。つねに動いている。そこはかなり重要だと思います。

V: この度、晴れてLesqueからプロに昇格することになったんだよね?

R: そうですね。まずイトシンさんとフィルマーのマーさんから「プロにならないか?」と聞かれました。正直言うと、最初は「うわ、プロか…」みたいな感じであまり乗り気じゃなかったんです。でもイトシンさんに「プロになるのは終わりじゃなくて始まり。今後やりたいことをやるにはお金も必要だし、その負担を軽減させるためにもプロにならないか?」と言われて。時間をかけて考えた末にプロに上がることにしました。

V: 最初は悩んだんだね。

R: そうなんですよ。初めは抵抗がありました。プロになるということは、ある一線を越えるということですから。重かったです(笑)。だって海外で自分の名前が書かれたデッキに乗っていると「お前プロか?」ってなるわけじゃないですか。プロスケーターという自覚をきちんと持たないといけないと思いました。

V: やっぱり視野は国内に限らず世界に向いているわけだね。今回のパートはプロ昇格記念になったわけだけど、撮影期間はどれくらいだったの?

R: 結構、詰めて撮影したんで半年くらいですかね。その間にMake It Countのバルセロナがあったり、Lesqueの台湾ツアーがあったり。ロケーションは都内と台湾ですね。

V: 今回のパートで思い入れのあるトリックは?

R: レッジでのノーリーヒールKからのノーリーフリップアウトです。最近はこのトリックが調子良かったんですけど、パークではできてもいざストリートに出るとなかなかできなくて…。このスポットには4〜5回行ったんですけどキックアウトも早くて…。少し高さはあるんですけど、レッジや路面の質が良かったんで「ここしかない」っていう感じになっていました。だからあれはやっと撮れた1カットなんですよ。

V: ノーリーフリップアウトはたしかにすごかったけど、レギュラーアウトの切れ味と跳ねっぷりもハンパなかったね。

R: あれは練習がてらという感じです(笑)。

V: 今回のパートが完成した感想は?

R: 前回のPick Upパートよりレベルを上げようと思っていっぱい練習しました。あとは都会感を大切にしつつレベルアップさせたパートにしたいと思いました。そこはちゃんとできたと思うので良かったと思います。やっぱりロケーションは大切ですね。

やっぱり海外は若いうちに行ったほうがいいと思う

V: プロ昇格を果たしてパートも公開されたわけだけど、この先は?

R: 日本での活動が中心ではなくて、海外にバンバン出ていきたいです。最低でも年に1〜2回行ければいいですね。海外に行けば現地で仲間ができたりフィルマーと出会ったりして、海外で動く基盤を作ることができるかもしれない。そうした動きをしていきたいです。そういう目標があります。

V: 3年くらい前にLAでパートを撮ったこともあったよね?

R: あのときは現地じゃなくて日本人の友達に撮ってもらったんですよ。だから自分の力だけで作ったパートじゃないという感覚があります。海外で自分ひとりで動いてコネクションを作る努力をすればどこに行っても繋がれるような気がします。

V: それでこれからNYに行くんだよね? パートが公開される頃はすでにNYだね。

R: そうなんですよ。アメリカは前に1ヵ月行ったんで、今回は長期で3ヵ月ステイする予定です。日本でよく一緒に滑っている吉岡賢人や星野勇大と行きます。彼らとは目指していることが似ているんで一緒にいたらテンションが上がるし、やる気も起きるんですよ。NYで撮影をがんばって、英語も勉強して。9月にDamn Amがあるのでそれに出場してから帰国します。やっぱり海外は若いうちに行ったほうがいいと思うんで。挑戦するだけしてみて、ダメだったらまた別の道が見えてくると思います。目の前のことをひとつひとつ大切にこなして、NYで刺激をもらって帰ってきます。

Ryo Motohashi
@ryomotohashi

Date of birth :
January 12, 2000

Blood type :
B

Birthplace :
Saitama

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