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ドラッグに捧げた無茶苦茶な人生
──CHET BAKER

2017.07.12

 突然ですが、音楽や絵画などの表現に接するにあたって、アーティストの破天荒な性格や自堕落さ、社会とのギャップを作品というフィルターを通して疑似体験するのが個人的に好きです。要するに、クズ野郎が奏でる音楽や破滅的な人間が描く絵画など、本人の葛藤とそれを経て昇華される作品の差異が大きければ大きいほど悶絶度も増大します。アーティスト側からしたらたまったもんでは無いかもしれませんが、私という人間がそういう性質なのでご了承いただければと思います。
 今回勝手に紹介させていただくのは、ジャズトランペッターとして活躍したチェット・ベイカー。1929年にアメリカはオクラホマ州生まれ。演奏のスキルはもちろん、端正なルックスと憂いを帯びた甘い歌声で'50年代半ばにはアメリカ西海岸のジャズシーンのスターとして一世を風靡するも、瞬く間に凋落。その原因はヘロイン。ドラッグ絡みのトラブルはもちろん、アメリカや公演先の国で逮捕、服役生活を過ごしシーンから嫌厭、忘れ去られた存在となってしまいます。1970年にはトランペッターの命である前歯をドラッグ絡みの喧嘩で折られミュージシャン・人間としてどん底を経験しますが、やがて奇跡のカムバック。'70年代中盤以降シーンに復活し、数々の音源を残し往時の勢いを取り戻すと思いきや、1988年5月13日、オランダ・アムステルダムのホテルから転落死。部屋にはヘロインがあったといわれます。
 とまあそんな前提ありきで、以下の楽曲を聴いていただければと思います。「チェット・ベイカーといったら“My Funny Valentine”だろ」って声も聞こえてきそうですが、個人的に“枯葉”をおすすめします。まさに“枯れた”と呼ぶにふさわしい哀愁漂う演奏。放蕩の極北ともいうべき切なさ…あーたまりませんね〜。
 なお、チェット・ベイカーの無茶苦茶な人生の様子は映画や書籍などに残っておりますので、気になる方はぜひチェックして切なくなってみてはいかがでしょうか?

—TM

 

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