日本のスケートシーンの発展にもっとも貢献したビデオプロダクションといえば、FESNことFar East Skate Networkをおいて他はないだろう。1995年に発表した処女作『Far East Skate Network』から『Subway』(’96年)、『東西南北』(’97年)と続き、4作目『43-26』(’00年)までは日本各地のシーンをフィーチャーして国内のローカルシーンをつなぐ役割を果たした。続く『Behind the Broad』(’05年)と『On the Broad』(’07年)では地元中野のシーンにフォーカスを当て、’06年に国内のシーンをフィーチャーした作品の最骨頂ともいえる『Underground Broadcasting』をリリース。そして’08年には舞台を国内から世界へと広げた『Overground Broadcasting』。
Far East Skate Networkとは、極東、すなわち日本から築かれるスケートのネットワーク。処女作を発表した’95年から20年近く、国内、そして世界でネットワークを築いてきた。そしてFESNが築いた新たなネットワークが今夜、東京は中野で発表される。フランスのスケートカンパニー、Magentaの最新作『Soleil Levant』のジャパンプレミア試写会だ。“日出ずる国”と題された本作は、FESNの作風に多大なる影響を受けたMagentaが日本とのネットワークを表現した力作。今夜は是非とも中野ゼロホールへ。国内から始まり、世界へと広がった極東のネットワークを堪能していただきたい。
--MK
1995年に発表された『Far East Skate Network』のプレビュー。