リアルタイムでの紹介ではありませんが、NYCのスケートシーンを記録した写真集『FULL BLEED』をご存知でしょうか? この作品は以下の3名により実現しました。Supremeの元スタッフでありNYCのキーパーソンであるアレックス・コーポラン。Rookieのプロスケーターとして活躍したティノ・ラゾの兄であるアンドレ・ラゾ。そしてNYCでフォトグラファーとして活動するアイヴォリー・セラ。この3名が60名以上ものフォトグラファーに声をかけ、遡ること’70年代から現在まで、過去30年にわたりNYCで撮影された作品をコンパイルしたのがこの写真集。いわばNYCのスケートシーンの歴史がここに凝縮しているのです。
故ハロルド・ハンターやキーナン・ミルトンの貴重なスケートショット、プッシュで街中を回りストリートスポットをヒットできるというNYCが生んだ独特の“スタイル”、さらには渋谷ゆりやケン・ゴトウといった日本人フォトグラファーがNYCで残した作品も収録されています。
『FULL BLEED』はひとつの街のスケート史を記録するという貴重な試みとなったと思います。NYCのスケートシーンの好き嫌いを問わず、1度は目を通してもらいたい作品です。
--MK