自分がJazzと出会ったのはいまから7・8年近く前。
ふと立ち寄ったお店のセールコーナーで、1枚200円程度で売られていたコルトレーンのアルバムを5枚ほど購入したことがきっかけ。
ジョン・コルトレーンといえば、フリージャズ/アヴァンギャルド・ジャズの旗手として新時代を担う存在にありながら、これからというタイミングで惜しくも病に斃れてしまったJazzの巨人。
セールだから…という理由で何気なく購入したJazzの世界に魅了されたのは、ジョン・コルトレーンの『A Love Supreme』のライブ盤を聴いてから。
とある休日に、このアルバムを聴きながらボ~っとしていた。何も考えることなく無心でアルバムを聞いていると、けたたましく咆吼を続けるテナーサックスの鳴りが、だんだん母親の愛情を求める赤ん坊の泣き声のように聞こえてくる…。
そうすると、サックスを支えるピアノ、ベース、ドラムの調和が、徐々に赤ん坊を包み込むような母性の象徴のように感じられてきた。
これぞLove Supreme…と当時の自分はひとりごちた。
あのときの体験は、うまく言葉で説明できない不思議な出来事だった。
以来、いまにいたるまでJazzファンであり続けています。
--TM
こちらはトーマス・キャンベルが撮影したA Love Supreme動画