今回のRandomでは、World Industriesの名作『20 Shot Sequence』と『Trilogy』に収録されたカリーム・キャンベルに関するトリビアをひとつご紹介。これはNYのQuartersnacksとニュージーランドのMuckmouthにより明らかになったものです。
まずは『20 Shot Sequence』の最初のラインにご注目(0:10~)。Fsポップでステアを飛び、車道を横切るときに右手でずれたパンツを直した後、左手でポケット部分に手をやり何かをしています。
続く『Trilogy』のドラム缶をキックフリップで飛び、Bsテールをするライン(2:30~)。ここでもBsテールをした後にポケットに手をやり、何かを持ちながらノーリー180でベンチを飛んでいますね。
実はこれ、ライン中にペイジャー(ポケベル)をチェックしていたのです。当時はこのラインを観ながら「クセのあるプッシュをするな」としか思わなかったのですが、この事実を知って納得。「どんだけ忙しいプロスケーターやねん!」とツッコミが入りそうですが、『Trilogy』でペイジャーをチェックしていたのは、ちょうど子供が生まれそうで彼女からの連絡をずっと待っていたとのこと。実際は、ただのホーミーからの連絡だったとか。
ラインの撮影中にペイジャーをチェックするという余裕にヤラれます。現代で言えば、ライン中にiPhoneでメールチェックするようなものでしょうか? あまりかっこよくないですね……。携帯電話やスマートフォンが存在しなかった’90年代ならではのスーパー余裕ラインを、今一度チェックしてみてください。
--MK
『20 Shot Sequence』(0:10~)
『Trilogy』(2:30~)