先週金曜日に、井関氏本人が刷り上がったばかりの自身の写真集『01-10』をVHSMAG編集部に届けてくれました。幸運にも自分たちは発売より一足早く写真集をチェックすることができたので、今回はこの写真集を紹介させていただきたいと思います。
まず、写真集の外見なんですが、ハードカバー仕様で厚みがあり、高級感溢れる作りになっております。ページを開いてみると、井関氏の序文に始まり、井関氏がスケートフォトグラファーのキャリアをスタートさせた2001年から順を追って2010年までへと続く構成になっています。そして、最後には井関氏が影響を受け、尊敬しているフォトグラファーの平野太呂氏の素晴らしい文章(必読です!)によって幕を閉じます。
掲載されている写真について自分があれこれ説明するのも野暮なので、みなさんに直接見て感じ取っていただきたいんですが、自分が一冊を通して思ったことは、ライディング写真やポートレイト、その他イメージカットなどのすべての写真から、その撮影の裏側のストーリーを思い浮かべることができたということ。1枚の写真のその奥にあるさまざまなシチュエーションや物語を想起させてくれる、素晴らしい写真が集められていました。また、今回取り上げられている10年は、駆け出しのフォトグラファーであった井関氏が、日本のスケートシーンの第一線で活躍するようになるまでの成長の記録という側面もあります。20代前半から脂の乗った30代前半までの10年間に、ひとりのフォトグラファーがどのように成長してきたのかを見比べることができるのも興味深いです。
ということで、ざっくりと紹介させていただいた『01-10』ですが、発売は今週の金曜日(25日)。発売に合わせて、25日から発売記念写真展も開催されるので、みなさん是非会場へ足を運んでみてください。
それでは、25日のレセプション会場でお会いしましょう。
--TM
井関信雄写真集『01-10』 ¥2,800
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