
どの時代にも、スタンダードとされる一定のスキルを大きく凌駕するスケーターが存在するものです。1991年にLife Skateboardsよりリリースされた『Soldier’s Story』のラストパートを飾ったショーン・シェフィもそのひとり。Santa Cruz『A Reason for Living』(’90)でもショートパートを残しましたが、本作がシェフィの実質的なデビューとなりました。当時はまだスケート歴4年、弱冠17歳。
往年のナタス・カウパスを思わせるような強靭なバネ、パワー。ピクニックテーブルでバックリップやバックテールをするなど、当時は前代未聞でした。また登場のBGMもシェフィのイカツい風貌にマッチしていました。
後にPlan BやGirlのプロとして活躍し、ウータン・クランのライブ中にメソッドマンのマイクを奪い舞台袖でツメられたり、さまざまな事情で投獄されたり、無茶苦茶な振る舞いと波瀾万丈な人生が目立ちましたが、現在は見事更生してBlindの一員としてシーンに復活しています。
なにはともあれ、Life『Soldier’s Story』のシェフィをご覧ください。そして、ハンパないシェフィのパワーにヤラれてください。
--MK