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BRIXTON主催のアートショー、VISUAL RELAYに合わせて来日を果たしたドーラン・スターンスとブライアン・デラトーレ。写真、コラージュやファインアートなど、多様なスタイルの作品を手がけたふたりのクリエイティブマインドを覗く
──DOLAN STEARNS & BRIAN DELATORRE

2019.01.25

[ JAPANESE / ENGLISH ]

Photo: Kentaro Yamada, Special thanks: Brixton Japan

VHSMAG(以下V): 今回はBrixtonの主催のアートショーのために来日したわけだけど、そもそもアートを始めたきっかけは?

ドーラン・スターンス(以下D): 小学生の頃からずっと絵を描いていて、そこから徐々に今のスタイルに進化していった感じ。だからかなり昔から創作を続けてきた。

ブライアン・デラトーレ(以下B): オレの場合は旅を通して写真を撮り始めた。仲間と旅していると、その瞬間瞬間を記録したいと思うものだろ? だから自然の流れだったと言える。

D: 旅の思い出の記録だよね。

B: 思い出や新しい街や文化の記録。20代前半でカメラをゲットして、それ以来ずっと写真を撮り続けている。

V: 影響されたフォトグラファーは?

B: 特に誰というのはないけど、スケーターとしてつねにフォトグラファーに囲まれていたから。昔からフィルムが好きで、地元フロリダの幼馴染もフォトグラファーだった。スケート以外のフィールドで活躍しているフォトグラファーとハングアウトしているとインスパイアされるんだ。オレの写真はまだ趣味の延長だけどね。独学で周りのフォトグラファーから知識を得ながら覚えていった。四六時中スケートできるわけじゃないから、オレにはスケート以外の活動も必要なんだ。

V: 写真以外にもギターを弾いているよね?

B: そうだね。以前NYに住んでいたことがあったんだけど、冬が厳しすぎてスケートできないから何か他にやることが必要だったんだ。そしてギターを弾くことにしたってわけ。当時のルームメイトから「私がいないときに弾いて」って言われたけど(笑)。

D: マジで?

B: たしかに当時は訳も分からず掻き鳴らしていただけだったから(笑)。

V: でも何事もそうやって覚えていくもんだよね。ドーランが影響を受けたアーティストは?

D: 特にすぐ思い浮かぶアーティストはいないけど、ランダムに受けたインスピレーションを育てている感じかな。でもグラフィティの影響が大きいと思う。薄汚れたダークなスタイル。

V: その暗さはドーランの作品に表れているね。今回のアートショー、Visual Relayが実現したきっかけは?

B: 昨年9月にAceツアーで日本に来たんだけど、そのときにBrixton Japanの担当者と会って話したんだ。ヨーロッパで開催したアートショーの話をしたら「日本でもやろう!」ってことになって。そうやってトントン拍子で進んだ感じ。わずか半年でまた日本に戻ってくることができたわけだから。

D: そうだね。ヨーロッパのアートショーの後にBrixton Japanからリクエストがあったんだよね。それでもう一度やることになったんだ。

V: ヨーロッパのショーはどうだったの?

B: 最高だった。

 

 

D: パリ、ロンドン、ベルリン。マジで楽しかった。人もたくさん来てくれたし。でも、どの都市よりも東京の集客が一番良かったと思う。

B: 展示のセットアップも東京が一番だった。しっかりとしていたからね。

D: 今回は写真が額装されているからね。

B: そう。これまでは壁に画鋲で貼っていただけだったから(笑)。

D: それでもいい感じだったけどね。

V: 今回のアートショーのコンセプトは?

B: 各都市のアーティストとコラボするというのがコンセプトのひとつ。東京展では(熊谷)一聖が参加した。彼の作品は素晴らしいね。ということで、どの都市でも現地のアーティストを迎えるようにしたんだ。

D: さらに最高なのは、一聖もBrixton日本支部のライダーだということ。だから東京展はBrixtonチームによるグループショーになったわけ。でもヨーロッパでのショーは特にオレらと縁のないアーティストだった。

V: 今回の東京展ではイラストレーション、コラージュ、ファインアート、ペインティング、写真とさまざまな作品の展示をしていた。同じショーで違うスタイルをミックスさせることについてどう思う?

B: 多様性がいい感じだと思う。すべてスタイルが違うから。一聖は絵の具を使っているし。

D: オレも最高だと思う。ただの写真展じゃないし。いろんな形で視覚的に楽しむことができる。違うスタイルをミックスさせたほうが新鮮なんだよ。

V: ドーランにいたっては4つのスタイルが混在している。コラージュ、煙草のパッケージ、ベースボールカード、そしてファインアート。

D: コラージュは偶発的に完成したと言えるかな。ある意味、自宅のデスクを再現したんだ。ドローイングした紙切れが散乱していたから、それらをテープで貼ったらいい感じだった。それで楽しくなってさらに作るようになったんだ。煙草のパッケージは旅先の道端で拾ったものに小さなキャラクターを描いたもの。ファインアートに関しては、他のアートのカオスから逃れるために始めたんだ。つねに新鮮な気持ちをキープしたいから。
 

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V: ブライアンの写真については?

B: 今回展示したのはデイ・イン・ザ・ライフ的な作品。旅からSFに戻ったときにオレが仲間としていることを記録した。普段はスケートを撮らないけど、今回は仲間とハングアウトしているときにいい感じに撮れたんだ。簡単に言うと、ツインピークスの頂上から下までダウンヒルをした1日。

V: ということはすべて1日で撮ったの?

B: 2枚だけ別日。でも他はクルージングしたとある1日の記録。でも普段はスケートじゃなくてストリートフォトグラフィを撮っている。でも今回は何か新しい作品を展示したかった。
 

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スケートとアートは互いに影響し合っている。どっちかがなければどっちも成立しない

V: ではアートの定義は?

D: アートに境界線はないと思う。何だってアートになり得るわけだから。紙切れをくしゃくしゃにしたものが美術館に展示されて高額で取引されることもある。だからアーティストがアートだと言えばアートになるってことかな。

B: それぞれの受け止め方によるんじゃないかな。何でもアートになるから。アートに制限はないと思う。

V: ではふたりの作品はスケートの影響を受けていると思う? それともまったくの別物?

D: スケートもアートも背中合わせの存在。オレの場合、スケートとアートは互いに影響し合っている。どっちかがなければどっちも成立しない。

B: その通り。両方とも必要なもの。この写真展だってスケートがなかったら絶対に実現しなかったわけだから。

V: ではアートを通して成し遂げたいことは?

D: 大きいサイズのファインアートを中心にいつか本格的なアートギャラリーで展示してみたい。とりあえずずっと創作し続けたい。その後はなるようにしかならない。

B: オレはいつか作品集を作りたい。そしていろんなアーティストやフォトグラファーとコラボをして、もっとアートショーにも参加したい。そんな感じかな。

V: この先、Brixtonと実現させたいことは?

B: 引き続きスケートトリップ。

D: そうだね。スケートトリップをしてブランドに新作のアイデアを提供すること。Brixtonはアイデアさえ良ければ「いいね。それ作ろう!」って言ってくれるから最高なんだ。

B: 「帽子が欲しいのか? じゃあ作ってやるよ。パンツが欲しいのか? オマエが履くようなバギーパンツは売れないだろうけど作ろう」って(笑)。

V: 最高だね。では最後に、今後の活動予定は?

B: これから撮り始めるHabitatのパートとConverseのミニビデオかな。また2週間ほどトリップに出て1本のエディットを作るんだ。とりあえずはそれくらい。

V: ドーランは?

D: ジュリアン(・クリンスウィックス)とVCHというスケートカンパニーを始めているところ。新しくて新鮮なブランドなんだ。今はスモールカンパニーが次々と立ち上げられている時代だということは知っているけど、ゆるい感じで本当に好きなものを作っていきたいと思っている。デッキの第1弾も完売したからいい感じ。第2弾はローンチパーティとかできたらいいね。そんな感じでBrixtonの活動と並行してゆっくり進めていきたい。

VISUAL RELAY
www.brixton.com

これまでにシカゴ、メルボルン、ロンドン、パリ、ベルリンで開催されたBrixton主催の巡回展。東京展は1月15日に開催され、ジャパンチームに所属する熊谷一聖もアーティストとして参加。

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