VOL. 057 その筋の好きものスケートボーダーから絶大な前評判を…
──carhartt presents “Format Perspective”
VOL. 057
その筋の好きものスケートボーダーから絶大な前評判を得ていて、PALの関係で日本上陸がなかなか実現していなかった上質ドキュメンタリー作品『Format Perspective』を今週はご紹介。今回紹介するにあたって特筆すべき点は日本語字幕付きということですね。これはかなり壮大なスペクタクルです。「ものすごい愛情と情熱がなければ実現できなかった」という裏話を小耳に挟みました、うむ。スケートーボード is 素敵。さてさて、そんな前置きは居酒屋でするとして、本題に入ります。まず最初に言っておきます。このコーナーでは紹介しきれません!! 特設ページを設け、こと細かにアナライズしていきたいくらいです。あとスケート歴が浅かったり若い方には、1度見た後10年くらい寝かせて熟成させてからまた見て欲しいですね。ようするに一言でいうと何年経っても見られる、自分の経験値によって見解が違ってくる良作ってことです。この作品は6人のフォトグラファーたちによってセクション分けされた作品です。それぞれのフォトグラファーの写真感、スケート感などが本人の言葉によって掘り下げられていて、スケートボーダーなら頷ける場面が多々あります。またフォトグラファーから見た被写体としてのスケートーボーダーを見守る独特な表現などもあり感心させられます。その被写体の中でもやはり群を抜いてフォトジェニックな、撮らなければならないと感じさせているであろうスケートボーダーであるポンタス・アルヴが、D.I.Yなコンクリスポットを作っているショットや見たことある写真の裏側にも迫っていて震えます。自分個人の意見として写真にストーリーが感じられるものが好きです。その写真を撮るにいたった経緯、トリックをトライしている時の情景、メイク後のライフスタイルなどが感じられるような1枚にグッときます。その内容は自分の勝手な想像でもいいのです。要するに1枚の写真からさまざまなストーリーが白昼夢のように見えてくる写真はまさに生き物だと思っています。自分の意見が長くなってしまって申し訳ないですが、この作品にはその写真のストーリーをヴィジュアルとインタビューを使って上手く説明してくれているような気がします。作品の感じ方はみんな違うと思うので、是非1度ゆっくり腰を落ち着かせて見てもらいたい作品ですね。上質なスポットでの上質なライディングもたくさん収録されているのでかなりオススメです。