VOL. 020
Flip Skateboardsの不動の名作『Sorry』の続々編『Extremely Sorry』を紹介。これはもう本当に究極に上手くてすみません系な名作中の名作です。ほんのりと過去の作品ですが、今一度見てみるとやはり相当なヤバさを確認できます。作品は不慮の事故で帰らぬ人となったシェーン・クロスのパートから始まります。スケート界は本当に惜しい人を亡くしたんだなと見るたびに痛感するスキルとスタイルを持ち合わせた貴重なスケートボーダーでしたね。そして本編はジェフ・ロウリーからはじまります。曲が“Stand By Me”です。このように誰もが知っている、誰もがイメージを持っている曲を使うということはそのイメージを自分のスケーティングで上書き保存してやるぞ的な自信がないと無理だと思います。そしてその通りヤバいパートとなっております。そして今はDGKに移籍してしまったロドリゴ・TXのバネっぷりにも相変わらず驚かされます。しっかしスイッチFsキックフリップで背もたれありのベンチをフラットで飛ぶのはアメージング過ぎですね。アリ・ボーララのパートはいつ見ても驚きの連続です。着こなしから奇行などなどまさに憧れのロックスター的なアレですね。めっちゃスタイリーなバーチライダー、ルーン・グリフバーグのパートはもうホレぼれちゃいます。そして永遠のカリスマ、トム・ペニーのパートです。何回見ても毎回60%の能力で滑っているような感じでハンパないです。現役レジェンドのランス・マウンテンはまさかのPowell Peralta作品『Future Primitive』や『Ban This』の自身のパートを彷彿とさせる始まりで目頭熱くなり~のでブチアガっちゃいますね。しかしプール上手過ぎです。オリジナルトリックのサッドプラントのキレもハンパナイし、もう彼の過去作品の情景とのコラボなど文字数足りないですねこりゃ。そして説明不要のマーク・アップルヤードは上手さの規模が違います。こんなにも軽々とあんなこんなされると見ていて自分も出来ちゃいそうな気がしてくるのでアブないです。そして今作のトリを飾るのは若手なのにベテランっぽいダヴィード・ゴンザレス。もうね名前がゴンザレスって時点で優勝です。しかしあらためて見てみるとFlipのライダーのクオリティの高さに圧倒されてしまいます。とにかくいい作品はいつまで経ってもいい作品ですね。
words by Yuh Yanagimachi
『EXTREMELY SORRY』
価格:¥3,675
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