VOL. 063
今週はいきなりな思いつきで超名作をご紹介します。1997年リリースのNYCレペゼンなZoo Yorkの1st作品『Mixtape』。そう、時はHip Hop黄金期、その時代にマッチしすぎたブランドイメージを特濃で40分にまとめあげた、まさに名作中の名作!! まず一言で言うと、ここまでHip Hopしてるスケートボード映像作品はこの『Mixtape』以前も以降も無いと言っても過言ではないほどです。オープニングから故ロック・レイダーのターンテーブルから始まりいきなり高まります。そしてジェフ・パンのパートに続きます。この作品のヤバイところはパートごとにまさかのラッパーの生撮り映像と音源がミックスされていることです。はい、まさにMixtape!! ハンパないです。ジェフ・パンなんて'94年のファット・ジョーですからね。Calvin Kleinの広告にも出ていたピーター・ビシなんか'91年のバスタライムスで今見ても聴いても震えます。アンソニー・コリアはしかし上手いですな。この時代にそのクオリティはナイスすぎる。そして隠れおしゃれ番長のハミルトン・ハリスはいつ観てもかっこいいですね。大した技やってないのにかっこいいってのが素晴らし過ぎるスキルです。そしてZoo Yorkの看板ライダーと言っても過言ではない故ハロルド・ハンターのパートは豪華過ぎます。メソッドマンにゴーストフェイス・キラーだなんて!! 内緒ですが、自分が何気に好きなビニー・ポンテの力強い滑りも必見ですね。赤いダウンベストがしびれます。そしてトリはロビー・ガンジェミです。もう流石はトリを飾るだけはありますね。ハンパないです。街を網羅してますね。明け方(勝手に思ってます)の上りレールやブルックリンバンクスでのハードフリップなど伝説多めでたまりません。といったワケで今週もオッサンの思い出話につきあってくれてありがとうございました。
words by Yuh Yanagimachi
『Mixtape』
Zoo York
編集部私物