Nike SB dojo | スケートパーク

 スケートがアートであるのならば、必然的にそれを行うスケーターはアーテ…
──ART AGAINST POWERS

2013.11.29
 スケートがアートであるのならば、必然的にそれを行うスケーターはアーティスト、すなわち立派な芸術家です。てことで今回は2名の芸術家のお話から始めたいと思います。
 “白鳥の湖”や“ピアノ協奏曲第1番”など、数々の名曲を世に送り出したロシアの作曲家、チャイコフスキーの叙情的かつ繊細でメランコリックな世界観は今までも、そしてこれからも世界中の人々を魅了し続けていくことでしょう。同じくロシアの作家であり思想家、ドストエフスキーは社会主義思想に影響を受けたインテリたちの暴力的な革命を否定し、1924年から1953年まで続いた悪名高きスターリン体制下では発行を禁じられた『罪と罰』、『白痴』、『カラマーゾフの兄弟』など、珠玉の文学作品の生みの親。黒澤 明や手塚治虫、村上春樹などといった、我らが日本を代表する多くの文化人たちにも大きな影響を与えたまさに文豪。この偉大なふたりに共通しているのは、彼らはつねに弱者の側にいるということ。時にチャイコフスキーは聾唖の少年に深い愛情と熱烈な共感を寄せ、周囲のさまざまな憶測を呼んだり、結婚に失敗して自殺未遂を起こしたりします。またドストエフスキーも、彼の一生涯を貧乏生活にする程の賭博好きであり、そのため出版社と無理な契約を交わして締め切りに追われる日々を送り、異性関係においても多くの女性と複雑かつ屈折した関係を持つなど、人間として多くの不完全さ、未熟さを抱えていました。しかし彼らは、この人間が生来もつ不完全さを肯定し受け入れる繊細な心で、弱者を想い、いたわり、慈しみ、それを後世の人類にとって恒久の遺産となる芸術を産み落とす原動力へと昇華させたのです。

 そしてもうひとつ、上に記した2名に共通する苗字の末の「~スキー」って、ちょっと気になったことがある人多いんじゃないでしょうか? 東欧系の人にたくさんいますよね。チームスポーツの試合なんか観てると「~スキー」が4、5人くらいいたりします。
 で、調べてみたらこの「~スキー」、主にロシア、東欧のスラブ語圏でのポピュラーな名前らしく、「~SKI」は日本語の「~の」というような名詞を形容詞のように使う際の接尾辞だそう。とりわけポーランドというお国は実にさまざまな姓が存在するらしく、その数なんと約40万種。日本が10万種(これ多いほう)ほどらしいので、ユニークな姓を名乗る人が沢山いるのでしょう。今回そんな「~スキー」で思い浮かぶスケーターがもれなくイケているのでピックアップしてみました。お楽しみあれ。
 昨今、いたるところで強者の理論がまかり通る由々しき事態が目に付きます。年の瀬を控えた今日この頃、改めて日々を穏やかに慎ましく生きたいと思っていますが、弱者への配慮を欠いた強者の横暴に対しては、芸術という業で断固立ち向かって行く所存であります。以上。

--TH (Fat Bros)

  • NEW ERA
  • Bones Wheels