Nike SB dojo | スケートパーク

 みなさん野球は好きですか? 僕はそうでもないですが、今日本球界ではリ…
──BOSTON

2013.10.18
 みなさん野球は好きですか? 僕はそうでもないですが、今日本球界ではリーグ優勝をかけたエキサイティングな試合が繰り広げられているようですね。ひいきのチームがある方、そしてそのチームが優勝できるかどうかのゲームであれば、否が応でも気持ちは高ぶることでしょう。「スケートどころじゃない」って人もいるかも。
 そしてスケートはもちろん、ベースボールの聖地であるアメリカでもこの時期、リーグ優勝をかけた熾烈な戦いが繰り広げられています。そのうちのひとつ、アメリカンリーグの優勝チームを決める戦いが現在、ボストン・レッドソックスとデトロイト・タイガースの両チームで争われているのですが、僕はこのボストンのチームが好きです。先にも書きましたが、そもそも野球自体にはあまり興味のない僕ですが、ひとりの男、いや人間として尊敬する野茂英雄投手が2001年当時に所属していたレッドソックスで2度目のノーヒットノーランを達成したとき、このチームが好きになりました。このチームは、かのニューヨーク・ヤンキースと100年以上の長きにおいてライバル関係にあります。「紳士たれ」をモットーにする常勝集団ヤンキースは、原則として選手の長髪や髭を禁止しています。「スポーツマン」=「紳士」=「規範となるべき」という考えがその根底にあるのだと思われますが、こういう考え方が僕は嫌いです。チームスポーツである以上、規律を設け、それを遵守し結束を高めて勝負に勝つのだという考え方は理解できますが、強制は嫌なんです。これに対しレッドソックスの選手はみんなやりたい放題で、髭も髪の毛も伸び放題の野人みたいな選手がたくさんいます。一昔前にはコーンロウ頭にドゥーラグ巻いて、その上からベースボールキャップという「ラッパーかっ!」っていう突っこみを抑えられないような選手、しかも白人なんで「エミネムかっ!」ってもう1回突っこまなきゃならないような猛者もいました。
 話が逸れましたが、要は集団を構成する個々にまとまりがなければその集団は十分な力を発揮できません。しかし集団があまりにもその個々を規律で固めてしまうと、その集団は道を誤ったときに止まることができません。この難しいバランスがうまく調和している状態が僕は大好きで、荒くれ者みたいな選手ばかりの中にいる、いわゆる普通のどこにでもいるようなアジア人選手の野茂投手の姿がひとつの個性として輝いて見えました。これが僕がこのチームを好きな理由です。
 そしてこんなチームを生んだ街ボストンにはまた、素晴らしいスケートシーンが存在し僕をいつでも楽しませてくれました。いつかは訪れたいと思っているのですが、まだ実現には至っていません。しかしこの間、スケートを通じて友達になったアメリカ人スケーターがボストンの出身でした。ひょっとするとスケートを通じてのこの出会いが、僕とあの街の距離を縮めてくれるかも…なんて。

--TH (Fat Bros)

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