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バカヤロー、まだ始まっちゃいねーよ!
──キッズトリック

2019.03.01

 「本当はマスターすべきなんだけど、なかなかねぇ...」。そうやっておざなりにしてきたトリックがどれだけあるだろうか。スケート歴を重ねるごとにそれは増えていくように感じるのですが、変なプライドに邪魔されて人前で練習なんかしてられないってのも多々ありまして(汗)。人知れず自分に課したタスクをどっかのタイミングで克服しようと企んでいるうちに記憶から抜け落ちてしまい、また次の課題が増えてしまうという悪循環。そうこうするうちに、ライバルに差をつけられてしまうのですね、ハイ...。
 それでは、どうして人前で練習できないのか。その要因のひとつである「ダサいトリック」というものを挙げてみたい。何をもってダサいかは美意識によりますが、「キッズトリック」などと呼ばれるものがそれにあたるかと。例えばミニランプでのフリップ to ロック。一定のスキルを必要としつつも、キッズがこぞってやりがちであることからそう呼ばれているのだと理解しています。そう、プライドが邪魔して「今さらそんなトリック...。一応やればできるし」なんて避けがちになりつつも、その先の可能性も失っていることには目をつむるばかり。しかしスタイリッシュと呼ばれるようなスケーターは、一見ダサいと思われるようなトリックですら格好良く魅せられる術を持ち合わせているのです。
 昨年末のことですが、同じランプで滑る機会のあったRollersurferことベン・コップルの滑りを見てそう思った次第。わずか10分ほどのセッションながら「この人は基本からキッズトリックと呼ばれるようなものまで、クールにこなせる」と。そして最近人から聞いて妙に納得したのが「例えば〇〇 to 〇〇〇グラインドってなんかダサいよね? でもマイク・キャロルがやったらカッコイイ訳よ」という言葉。 
 なるほど「実はダサいトリックなんて本当は存在しないんじゃないか」。これには賛否両論ありそうですが、ダサいをカッコイイに変えられるスケーターこそが、クリエイティブでイケてるスケーターなのではと。
 がしかし、ミニランプでフリップ to ロックなんてのを今さら練習しようとは、やっぱり思えないんだよなぁ(笑)。

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 

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