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部屋着で出歩くかつてのスケート仲間へ。「シュパーミー」が輩出したNY初のSOTY
──シュパーミー

2018.12.07

 中学に入りたての頃、自分をスケートボードに誘ってきたとある友人は、クラスの中でも男女から人気でおしゃれなヤツだった。中学生になりたての自分は、音楽やファッションについての知識が豊富なそいつを尊敬していた。しかし今でも覚えている…そいつがSupremeを「シュパーミー」と言っていたことを。ファッションとほぼ無縁の当時の僕は、それがいかなるブランドかもよく理解していなかったのだが、とりあえずそいつが言うんだから間違いないものとしてSupremeの存在を知り得た次第。それ以来しばらくの間、「シュパーミー」として認識していた自分を「何がシュパーミーよw シュプリームだろww」と訂正してくれたのも紛れもなくその友人である。
 さて今年もSkater Of The Yearが決定しましたね。最近公開されたばかりのSupreme『BLESSED』でのパートが瞬く間に話題になったタイショーン・ジョーンズがその栄冠を手にしました。運良く自分も試写会に足を運ぶことができたのですが、スケーター枠、ファッション枠、メディア枠といったようにセグメント分けされた客席のうち、やはりスケーター枠の客席からは時折歓声が湧いていました。特にタイショーンのパートは大歓声に包まれSOTY獲得を期待させるものでしたが、やはりそれは現実のものに。自分はまた別のスケーターが獲得するのではないかと読んでいたのですが、これもまた納得の結果だと理解しています。黒人スケーターによるSOTY獲得は2013年のイショッド・ウェアに続いてふたり目、また歴代SOTY獲得者のほとんどが北カリフォルニアを活動拠点にしている中、ニューヨークを拠点とするスケーターが選ばれた点でも意味があり、またひとつ歴史に残るであろう今年のSOTYだったと思っています。
 なお余談ですが、例の友人は2001年にSOTYを獲得したアート・サーリに強く影響を受け、いくつかのテストをパスした後に県からの補助金でアート・サーリの出身地であるフィンランドに語学留学するほど。しかし10代も後半になるにつれスケートボードからフェードアウトしてしまいました。そしてハタチになる頃には部屋着と便所サンダルで街を歩くほどおしゃれにも無頓着に。これが彼の本来の姿なのかはわかりませんが、中学生当時では考えられなかった次元に進化した昨今のスケートボーディング、中でもとくに今回のタイショーン・ジョーンズの映像を彼にも観てほしい…そう思いながら自分は試写会のスクリーンを眺めていました。

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 

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