
こんなスケートにはハードすぎる今日この頃、しつこいようですがこれはまた夏対策を講じなければなんで、今夜はタンクトップで素敵に、なおかつ涼しげに、おそらく暑いであろう季節を滑走しているナイスガイ達の映像を皆で楽しもうではありませんか。
まずは言わずと知れた路上スケートレジェンド、TGことトミー・ゲレロはタンクトップの権化。このお方は今でこそミュージシャンとしての側面で、その名を皆に広く知られる存在ですが、ひと昔前はサンフランシスコの急勾配をこんな肌着でサラっとながしてしまう猛者なんですよね。思うに彼の音楽の源流は何時でも、この急勾配を下る疾走感とあの街が持つ独特の空気感によって形成されるのではないかと勝手に解釈しています。
続いてドンガーこと、キエン・リウは、現代スケートボーディングの革命であるフラットでのオーリーを芸術の域まで昇華させたお方。観れば解ることですが全身をしなやかな鞭のように使って、まさに爆発するようなインパクトでもってオーリーする様はまさに芸術。これほどの域に達すると余計なトリックは要りませんね。これぞシンプル・イズ・ベスト。もう街を好き放題に自分の原始的な能力で攻略してる感じ。僕は時々自分が空高くオーリーで舞い上がる夢を見る癖があるんですが(たいがい2発目のテールをたたいた瞬間に足がビクッてなって目が覚める)、彼のそれはまさに憧れの夢のようなスタイル。
そしてスティービーとロブのタンクトップスタイルは、ここ最近では大のお気に入り。映像もまだ最近のものでその当時の流行のスタイル、すなわちHIP HOP文化に大いに影響を受けた世代の着こなし。テクニカルスタイルを路上で粋にって感じがツボ。HIP HOP文化の本流である街のダンサーに負けないまさにヒップでホップなスタイル。
そんなタンクトップスタイルですが、それをクールたらしめる個人的な掟があります。それは白。あくまで肌着であること。黒のそれでもグレーのそれでもない、いわゆるファッションとはかけ離れた清潔な白い下着。暑すぎるんで肌着でスケートしてたら、結果的になんだかそれがカッコいい。カウンターカルチャーとはおそらくしょうゆうこと。
--TH (Fat Bros)