SMALL BOYS

 「あの頃、まだ小さな身体で一生懸命板に乗っていたなぁ」なんてキッズスケーターに数年振りに会うと、佇まいや声がすっかり変わり、いつの間にか身長まで抜かされてた…なんてことがあります。そう、僕は成長期の彼らに簡単に抜かされるほど背が低いからね。学校生活のほとんどにおいて“前ならえ”の先頭係。両親と妹ふたりがいますが、それでも下手したら家族で一番背が高いのが身長1530mmの自分。おまけに愛犬はチワワ…もう家族みんなして小さいワケです。
 身体が小さいことを大して気にかけてはないですが、スケートボードをするにあたっては大きな身体の持ち主を羨ましく思ったりします。僕の目には高く映る縁石も彼らには低く映るでしょうし、同じサイズの板に乗っていたとしても相対的に彼らの方がラクに板を操れるはず。まぁ、そんなことを言ってもどうしようもないので運命に従ってやっていくのみです。
 また僕のように身体は小さいのに、デカいセクションを果敢に攻めたり板を上手く操ることのできるスケーターも世の中にはたくさんいるワケです。そんなスケーターの映像を観るたびに「身長とか関係ないっしょ!!! やればどうにかなるはず〜」なんて思い知らされたりもします。背丈のせいで僕が「似てる」と言われたりするエイドリアン・ロペスやアーニー・トレスがその最たるもので、頭ひとつ違う背丈のチームメイトたちに負けずとも劣らない良質なフッテージを残しています。ひと昔前には小人症の有名なライダー、パンチョ・モーラーとかいましたね。彼らは有名カンパニーからシグネチャーデッキやシューズをリリースしている実力者たち。小柄であることを忘れてしまうぐらいその功績は超ビッグ。
 なんてことを書きつつも「やはり身体の大きいスケーターっていいよなぁ」と思う自分であります。上京して9年以上になりますが、なぜか2cmほど背が低くなりました。身体が満足に動く今は、そんな自分を少しでも大きく見せられるようなスケートができるよう励みたいものです(笑)。

―Kazuaki Tamaki(きな粉棒選手)

 

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