
先日、昔からお世話になっているタクジ君(枡田琢治)が自身が監督したドキュメンタリー映画「BUNKER77」の上映会のため帰国することになり、20年ぶりくらいにちゃんと再会することができた。
タクジ君は、自分が高校卒業間近だったころ、自分が夢に抱いていたアメリカでのスケート生活に導いてくれた張本人だ。
タクジ君に言われた「雑誌でよく見てるけど、ほんとにアメリカでスケボーしたいの?」というフレーズは今でも鮮明に覚えている。もちろん答えは決まっていて、即答で「行ってアメリカでスケボーで暮らしたいです。」だった。
内容は旅費は全て持つから、サンフランシスコのDELUXEに行ってスポンサーの話をしようということだった。
半信半疑のまま卒業してすぐに、初めてのHISに行ってLA行きSF帰りの格安チケットを手配して、タクジ君の待つマリブへと向かった。
アメリカに到着するとそこは夢にまで見たアメリカの景色で、妄想で考えていたものが現実で現れ、逆に違和感がなかったのを覚えている。
マリブで数日過ごした後、DELUXEに行くためタクジ君と自分はサンフランシスコに向かった。
タクジ君は昔から知人が多く、その時にスケーター以外にもいろんな人に自分を紹介してくれた。DELUXEにつくと、Jim Thiebaud,Chris Pastras,Micky Reysで話が始まり、いきなりSTEREO,SPITFIRE,VENTUREが直接スポンサーとなることが決定した。上手くできた話のように、どんどん話が進んでいった。
その話が終わると、タクジ君は自分にアパートを用意してくれて、それからサンフランシスコの生活が始まるのであった。
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タクジ君は昔から、いろいろな方面からアドバイスをくれて、その当時もそのアドバイスを参考に色んなことを実践してきた。
それ以来、なかなかタイミングが合わず全然ゆっくり会うことができなかったのだが、今回の来日でまたいろんなことを話すことができた。
今回もいろいろな貴重なアドバイスをもらえて、最近もどかしく思っていたことなんかも晴れることができた。
職業柄いろんな人と話す機会がある自分だけど、タクジ君と会うと話の質が非常に高いと思わされる。本質を知っていて、相手をちゃんととらえているからであろう。自分が実際に経験している人の話は面白い。
来年自分の会社も10年を迎える。タクジ君は自分の人生の分岐点にいつも立っている気がする。
タクジ君いつもありがとう!
そんなタクジ君が監督したこの映画は、タクジ君自身の物語のようにも感じられた。
非常に深くまで追求したこのドキュメントはスケーター達もいろいろと刺激を受けるであろう。