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着実に結果を残し続けることができるのは、スケートに真摯に向き合っているという証明。
多忙な日々の間隙を縫い撮影。人生の新たなチャプターを飾るFEATUREパート解禁。
──YOSHIAKI NAGADO / 長堂良明

2019.09.09

Video_Jima / Photo_Takashi / Special thanks_MxMxM Skateboards

[JAPANESE / ENGLISH]

VHSMAG(以下V): まずスケートを始めた頃の話から聞きたいんだけど、IDでは「地元の先輩に無理やりさせられました」って答えていたよね。

長堂良明(以下Y): そうですね。地元の先輩と普通につるんでたんですけど、その人がスケートをやり始めて。それで「オマエもやれ」みたいな感じで…。そうやってスケートを始めました。10歳くらいの頃の話です。今は28歳なんでスケート歴は18年です。

V: 当時の沖縄のスケートシーンってどんな感じだったの? ハンドレールをガンガン攻めるスケーターが多いって勝手なイメージがあるけど。

Y: そうですね。自分がスケートを始めた頃からスケートショップのアポロで地元のビデオ『ing...』を買うのが基本でした。その頃から才(哲治)さんや三世(伊芸雄一)さんのようなヤバい人たちがハンドレールやステアをガンガン攻めてました。その影響もあって自分もデカいスポットとかやってみたいと思うようになりました。

V: その中でも影響を受けたスケーターは?

Y: 今は東京にいるんですけど、(砂川)元気です。あいつとは高校1年生の頃から付き合いがあるんですけど、人と違うトリックをしたりとか…結構いい滑りをするなって。元気は昔から変わった滑りをしてたんで、かなり印象に残ってますね。

V: ちなみに噂で聞いたんだけど、砂川元気と遠い親戚って本当なの?

Y: そうです。自分の従姉妹と元気の従兄弟が結婚しました。だからかなり遠い親戚ですね。

V: じゃあ血は繋がってないんだ?

Y: 繋がってないです(笑)。

V: なるほど、そういうことね(笑)。では初めてのスポンサーは?

Y: 一番初めのスポンサーはVansです。19歳の頃でした。これも元気の話になるんですけど、その頃のあいつはEmericaのライダーだったんですよ。自分はどうしてもVansがいいっていう話をしていたら、わざわざ担当者を紹介してくれて。

V: その頃はもう東京に住んでたの?

Y: いや、まだ上京する前で沖縄に住んでました。スポンサーミー・ビデオや雑誌の露出を送って決まりました。

V: ではスケーターとしての転換期は?

Y: 自分が小5のときにFESNの伊波繁太と『Eighty-Seven』っていうDVDを作ってて、その頃に元気も撮影に合流したんですよ。あのDVDは大きかったと思いますね。

V: では東京に出てきたのはいつだったの?

Y: 6年前になりますかね。住んでたのは2年間くらいです。仕事を辞めてスケートをするために東京に住みました。ずっと上京したいという思いがあったんで。

V: 東京での活動といえばやっぱりSketchy Lifeの印象が強いよね。

Y: Sketchy Lifeはかなり適当ですけどね(笑)。スケートのレベルも何も関係なく楽しんで集まったグループです。元気がメンバーをピックアップして。そうして映像を撮ったりしてます。

V: 仲間と過ごした東京での2年間はかなり濃かったと思うけど、砂川元気とTKと国分寺で共同生活をしてたんだよね? きな粉棒選手も?

Y: きな粉棒は住んでないんですよ。いつも宮下パークで滑って一緒に電車で帰るんですけど、わざと会話を盛り上げてきな粉棒の最寄り駅を通過して自分たちが住んでるフラワーハウスに連れ込んでました。お酒を飲んだり…きな粉棒は一番早くガッデムするんで顔に落書きとかしてましたね(笑)。

V: フラワーハウスって『Sketchy Life』パートの最後に出てくるアパートだよね。あの場所でいろいろカオスな出来事が起きたんじゃないの?

Y: 当時は派遣の仕事で毎日が日曜日みたいな感じでした。晴れの日はスケート、雨の日はみんなでお酒飲んでいい感じになりながら“コール・オブ・デューティ”っていう殺し合いのゲームをするんです。毎日のようにバカなことばかりしてたんで…。そのときもきな粉棒がガッデムして顔をダース・モールに塗ったんですけど、あいつはそのままコンビニに行って買い物してました。本人は気づいてたと思うんですけど…でもあいつはだいぶ抜けてるから…。下手すると気づいてなかったかもしれないですね(笑)。そんなしょうもないことばかりしてました。

V: TKのおばあちゃんが下に住んでて、みんなのことを自分の孫と勘違いしてらしいね。

Y: そうなんですよ。よく「タカくん?」みたいな感じで聞いてくるんですけど、「いや、違うんですよ。自分、今タカと一緒に住んでる良明です」みたいな。それを元気にも言ってたみたいですね。入れ墨もいっぱい入って違うのに…「あ、タカくん?」って。


 

V: ほのぼのするね。ではSketchy Lifeクルーの暴露話なんて聞いてもいい?

Y: ずっと一緒にいますけど、お酒でガッデムするくらいしか…本当に終わりがないというか…。これは誰もやったことがないと思うんですけど、オレは元気に落書きしたことがあります。というのも元気は眠らないんですよ。いつも最後まで生きてるんですよ。キャンプ行った帰りで元気がガッデムしたときが1日だけあったんですけど、そのときにメイクったっすね。あと最近きな粉棒がテ●ガに飽きたっぽいです (笑) 。

V: ヤバいね(笑)。そんなこんなで2年間を東京で過ごして沖縄に戻ったわけだよね。

Y: コンテスト中に足を折っちゃったんですよ。足首の複雑骨折。手術もしたんで一度沖縄に戻って休憩しようと思って。


 

V: 大変だったね。でもそれを治してPick Upパートを撮ったんだったよね。では東京で忘れられない出来事は?

Y: 前に住んでた頃の話じゃないですけど、今回のパートの試写会を東京でしてくれたじゃないですか。あれは本当にうれしかったです。ありがとうございます。あんなふうにみんなが観てくれることってなかなかないですから。

V: ではその今回のパートについて。まず気になるのはイントロだよね。あれは結婚式?

Y: あれは結婚式です。

V: 沖縄の結婚式では新郎新婦が伝統的な踊りを舞うの?

Y: 今また流行り始めてますね。“かぎやで風”っていうんですよ。宮城 豪さんはよく帽子の代わりにスケートボードを頭に乗せてるんです。それをどうしても自分の式でやりたくて。それでちょっとやってみました(笑)。豪さんのことをリスペクトしてるんで。

V: 周りの反応はどうだったの?

Y: まあ…。微妙でしたね。

V: マジで(笑)。

Y: ウケてはいなかったです。式場には相手の親戚がみんないるじゃないですか。まあ…ちょっとスベったかもしれないですね。「普通に踊ればいいのに、なんでアンタあれ頭に乗せたの?」って言う人もいたんで(笑)。

V: でもアツいよね。

Y: 普通にやっても面白くないんで。やっぱスケーターだから。豪さんもやってるから真似してみよっかなと思って。それでやらせていただきました。

みんながいなかったらできなかったかもしれない

V: 撮影期間はどれくらいだったの?

Y: 2年くらいです。沖縄と東京を行き来しながら撮りました。

V: 思い入れの強いトリックは?

Y: ラストですかね。レッジのついたキンクのハンドレールの50-50。あれは本当にできるかどうかわからない状態で…。でもちょうどMxMxMがツアーで沖縄に来てたんで結果を残すためにトライしました。アドレナリン全開でヴァイブスも上げて。みんながいなかったらできなかったかもしれないですね。

V: その気持ちはメイクした後のプッシュに表れていたね。

Y: そうですね。とりあえず気持ち的にはなぜかわからないですけど「去っていきたい!」って感じでした(笑)。

V: 全体的に熱のあるパートだよね。ちなみにでかいバンクを攻めまくってたけど、沖縄はああいう形状のスポットが多いの?

Y: 沖縄にはバンクしかないです。バンクインは下にドブがあってやりにくいスポットが多いんですけどね。最初にディザスターをしたバンクは(我如古)亘さんが見つけたスポットなんですよ。とりあえず亘さんと合流したら「じゃあやってみようかぁ」みたいな感じになって。いきなりバイクで引っ張られて。案の定、そんなすぐにできないじゃないですか。デッキだけ空中に飛んで…。最終的になんとかできましたけど。

V: 個人的にはノーズブラントのヤンクインもエグかったけど…。バンクの面がうねってたし。

Y: あれは路面も悪くて今までやったヤンクインの中で一番大きかったですね。あれは自分を殺してやりました。10発やらないくらいでメイクできました。撮影したのが雨が降った翌日だったんで着地地点が濡れてて。友達に100均でブラシを買ってきてもらってアウトの場所だけこすってもらいました。

V: バンクのギャップオーバーのオーリーもヤバかったね。

Y: あれはMxMxMの台湾ツアーです。南部の高雄って場所です。地元の人たちに案内されて行ったんですけど「え、ここ!?」みたいな感じで…。BMXの誰かがメイクしたって言うんですけど…。ジマさんがフィルマーだったんですけど「大丈夫。良明だったら普通にオーリーしたらできるよ」って言ってくれて。それで行くしかないと思いました。

V: 台湾で伝説を残してきたんだね。ジマくんと言えば、東京での撮影でメモリーカードがいっぱいになってメイクしたけど撮れてなかったことがあったんでしょ(笑)?

Y: そうそうそう(笑)。メモリーカードじゃなくてバッテリーだったと思います。あれはマジで…。あれは誰も悪くないです。新宿のポールオーバーのフロントフリップだったんですけど、1発目はお手つきでメイクしたんですよ。「これはちょっとねー」ってジマさんのジャッジが入ってしまって。「やっぱそうですよねー」って感じで。冬で寒かったんですよ。「じゃあ、次行きます!」ってトライしてメイクした瞬間に「あっ! ゴメン、切れた」って言われて(笑)。ギリギリ撮れてるかもしれないからチェックしたら始めから切れてました。それで2日後に再トライ。だからあれは結局2回メイクしました。初日は100回くらいトライしたんですけど、2日後はデッキを新調してすぐメイク。テンション上がりましたね。あの悲劇があったんで(笑)。

V: では今回はパートを撮り終えたばかりだけど次のプロジェクトの予定は?

Y: Sketchy Lifeの映像とMxMxMの第2弾もがんばって撮影したいです。

V: では最後に一言お願いします。

Y: 8月21日に長女の長堂加楠が産まれました! これからも子育てスケート頑張っていくんでユタsick酢!

 

Yoshiaki Nagado
@chomodou

Date of birth :
February 22, 1991

Blood type :
A

Birthplace :
Okinawa

Sponsors :
MxMxM, Vans Japan, Ace Trucks, KANIHANDIBAL_Hardware, 縁_ENISHIgrip, Stickywich

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