先日、NIXONとSanta Cruzのコラボコレクションがリリースされたばかりですが、そのアートワークの中でも異彩を放つ“Guadalupe”の誕生秘話をフィーチャーしたミニビデオが公開されました。“Guadalupe”は今やSanta Cruzのジェイソン・ジェシーを象徴するアートワークだけでなく、スケート、モーターサイクル、ホットロッドやタトゥーのシーンを繋げた歴史的作品。そのモチーフに採用されたのは、カトリック教会が公認している聖母の出現物語のひとつであり、メキシコで最も敬愛されている宗教的シンボルでもある“グアダルーペの聖母”。
　紆余曲折を辿った“Guadalupe”の誕生秘話も興味深いのですが、ここで特筆したいのは、ジェイソン・ジェシーの功績（エアーtoフェイキーやノーハンドのオーリーをいち早くバーチカルに取り入れ、スケートに限定されないクロスカルチャーなライフスタイルを体現）、そしてNHSプロダクションマネージャーのデイブ・フレイルが手がけた“Guadalupe”が、30年経った今も色褪せることなく幅広いシーンでリスペクトされていること。クラシカルなものを大切にする姿勢を忘れないアメリカのスケートコミュニティに深さと重みを感じざるを得ません。
　ということで、ボードグラフィックで宗教的タブーに挑戦した“Guadalupe”の誕生秘話と併せてジェイソン・ジェシーの過去のビデオパートをチェック。そして、両者の重みを再確認してください。

–MK