日本でも絶好調のフランスはボルドー発のデッキブランドMagentaより、イカした16分の作品『Hill Street Blues 2』を改めてご紹介。ちょうどMangetaのレオが編集部に遊びにきてくれて、直々にDVDを頂いたので、ワンスアゲインってことで。
　前作『Hill Street Blues』のリリースからショートスパンで完成させられたこちらの続編ですが、相変わらず緩くて気持ちいいです。SFのダウンヒルを中心に、ひたすらクルージングタイム。特に気張ったトリックもなく、ひたすらいい感じに街をヒットするスタイルは、どこか’90sのフレーバーを彷彿させます。
　若いMangetaチームが往年のSFスケートカルチャーから強い影響を受けていることは一目瞭然なのですが、DVDジャケットのイラストにもなっている、SFのビクトリアンハウスの街並みに相当なフェティシズムが感じられます。おそらくパシフィックハイツやユニオンストリート周辺で意図的に撮影されたと思われるSuper8やフッテージの数々が、彼らのSFヘの想いが強く感じられて勝手に上がってしまいました。ライダーのソイ・パンディのイラストが随所に盛り込まれているのも、手作り感があってグッドです。ハッキリいってこの作品の良さは若造にはわかりづらいかと思うので、感度の高いヤングアダルトへおすすめです。