LOVE CHILDREN

 先日VHSMAGのNewsコーナーでも紹介させてもらった、アイショッド・ウェアのオンラインパートはすでにチェック済みでしょうか? 驚愕スキルの連発に「あー」とか「うぉ~」とかひとりで唸りながら繰り返し観てしまいました。そんなアイショッドのパートを観ながら、それにしてもLove Park(フィリー)のパワーは凄いなと改めて感じたのです。
 遡ること1994年に、Sub Zeroというスケートショップがリリースしたビデオ作品『Real Life』というのがありました。これがいわゆるLove Parkの第一世代とも呼べる作品です。Zoo York時代のリッキー・オヨラや当時16歳ぐらいだったフレッド・ガルのフルパートがあり、そのほとんどがLove Parkを中心としたフィラデルフィアで撮影されており、この作品をきっかけにフィリーのスケートシーンの存在を認識するにいたったというフィリースケートの原点とも呼べる作品です。
 そして彼らの作ったその足跡をたどるかのように、第二世代のスケーターたちが追ってシーンに登場します。その中心となったのが、ブライアン・ウェニングとアンソニー・パパラード。第一世代が築いたスタイルを進化させたスタイルで一世を風靡します。並行して、スティービー・ウィリアムスやジョシュ・ケイリスもLove Childrenとしてシーンを一時期席巻するのです。
 その後、Love Park閉鎖により一旦はスケーターの足が遠のくも、時を経てLove Childrenの新世代がシーンに返り咲いたのです。先に挙げたアイショッド・ウェアの他にも、adidas Skateboardingのマーク・スチュウのパートもまたLove Parkのフッテージを中心に構成されたフィリー印のモノでした。
 前書きが長く、自分が一体なにを言いたいのかと要点をまとめますと、要するにフィリーのOGスケーターがLove Parkを中心に築いたスケートのDNAが、世代を超えて受け継がれているという事実を、アイショッドのパートを介して確信したのでした。めでたしめでたし。

–KE

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