TREND OF SUMMER

 夏のような日差しが肌を焦がしはじめる今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか? 先般リニューアルされた駒沢公園がだいぶアツいようですが、この時期から熱中症にはくれぐれも気をつけましょう。若い時分に僕も1度だけスケート中に熱中症をメイクしたことがあるのですが(しかも夜の路上で)、めまいと吐き気、何ともいえない倦怠感に襲われその場から動けなくなりました。極上のスポットやパークでバリスケしてしまうのは仕方のないことですが、体調を崩しては元も子もありません。怪我に気をつけるのと同じくらい自分の体調管理にも日頃から注意を払いましょう。
 そんな夏のトレンドってものでもないかもしれないけど、2000年頃にみんなパンツの裾をまくってスケートしてた時代がありました。デニムだったりカーゴパンツだったり、時にはシャカパン(ナイロン素材のジャージ風のやつ)だったりとタイプはさまざまでしたが、とりあえずまくる。まぁただ単に暑いからしてたってのもあるけど、最近は夏の盛りでもあまり見なくなったから、あれもひとつのトレンドだったのかなと今になって思うわけです。
 覚えている限りでは東海岸のスケーターたちが夏場によくやってたのがその走りだったと記憶しているそのトレンド。定義として足元は比較的ゴツめでボリュームのあるDCとかNike(SBものがまだない頃)や、珍しいところではFILAなんかのアフリカ系アメリカ人が好んで履くようなミッドカットタイプのシューズにアンクルソックスというもの。今では定番のアイテムとなっている派手めなハイソックスを好んで履くスケーターなんてのは当時皆無で、このスタイルにハイソックス合わせるのは言わずもがなのNGという暗黙の掟すらあったような気がします。
 後におそらくはタイトなシルエットとシンプルなシューズを好むスケーターが増えたことで、ルーズなシルエットが前提だったこのトレンドは姿を消すことになるのですが、まぁそれにしてもスケーターってのは狙うトリックやスポット同様に、実にさまざまなトレンドを生み出しては壊しを繰り返す実に愉快な生き物です。

─Takayuki Hagiwara(FatBros

 

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