Being Creative

 クリエイティブなビデオパートってどんなパートのことを指すのでしょうか? 捉え方も考え方も千差万別なので、一概になにがクリエイティブなのかは断言できませんが、自分が考えるクリエイティブなパートというのは、スキルの高いパフォーマンスの中で、思わず「うぉぉ~」って声が出てしまうパートのことだと思っています。
 あえて奇抜なファッションをしたり、あり得ないようなスポットで簡単なトリックをやって「どうだ!」みたいなのは正直グッときません。意図的というか、見ている側の反応を伺った作為なようなものを感じてしまうからだと思います。
 『VideoDays』のマーク・ゴンザレスだったり、『Origin』のオースティン・ジレットのパートは、思わず「うぉぉ~」と何度も唸ってしまいました。ストリートを駆け巡る気持ちのよいライディングの中に、それをそこでいれちゃうんだ! みたいな驚きが満載でした。
 たとえば前者は、ゴンズがスイッチの概念が定着していない時代にサラッとスイッチマニュアルしたり、カーブカットでWフリップ決めたり、ハンドレールでダークスライドしたりと。後者は、最近誰もやらないだろうって低空飛行のFs 180をラインの途中に入れたり、FsとBsの270オーリーから50-50をラインのコンボでやったりと。どれもスローでもエンダーでもなく、パートの中に盛り込まれ特別扱いになっていないところから察するに、両者は普段からクリエイティブな動きをしているんだろうなと。
 大きな意味合いでいえば、すべてが人の手により創られているので、ビデオパートそのものがクリエイティブなはずです。そんな中においても、見ている側をハッとさせる瞬間が随所にあり、見ている側の創造力を刺激してくれるパートこそ、自分が考えるクリエイティブなパートなのかなと。あくまでも自然体ってのがポイントなのですが。完 

–KE


近々彼に関するビッグニュースがアナウンスされます。YBS!!

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