スケートスキルの高さはピカイチ。仲間とスケートをすることの楽しさがビンビン伝わってくる。自由奔放な悪ガキスケーター集団によるインディビデオ。本作はそんな印象の作品です。
　ここ数年はスキルフルな若手スケーターが急激に増えて、全員の名前を覚えることすらままならない状態です。本作に登場するスケーターも、ライリー・ホーク以外は正直ノーマークでした。最近のキッズは本当にスキルが高い。しかも本作はインディビデオということだけあり、ブランドイメージにとらわれることなくやりたい放題、幅広いスタイルのスケーターが登場します。
　とはいってもやはり見どころはライリー・ホークのパートでしょう。Baker『Bake and Destroy』に続く短い期間でのフルパート発表。さすがアメリカを代表するレジェンドスケーター、トニー・ホークの息子だけあります。トリックセレクション、ルックス、スケートスタイル、どれをとっても父親に負けないスケーターとしての資質を備えています。
　本作は楽しさ、痛み、渋さ、ユーモアなどなど、スケートのさまざまな要素が詰まった、仲間と一緒にスケートしたくなる素晴らしい作品だと思います。是非ともゲット&チェックしてください。ちなみにこれは余談ですが、DVDジャケットはライリー・ホークによる手書きとのことです。